最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす④

参考文献:鈴木颯人著 KADOKAWA

 

≪エリザベス・ハーロックの実験≫

・子どもを3つのグループに分け算数テストを5日間受けさせる

・答案を返す際の、先生の態度を変えることで、子どもの成績がどう変化するか調査

 

Aグループ)成績に関係なくほめる → 最も伸びた

Bグループ)成績に関係なく怒る  →2日目は約20%の子はアップ。その後低下

Cグループ)何も言わない     →変化なし

 

指導者が怒ることで一時的にパフォーマンスがあがっても、その効果は長く続かない

 

感情的に怒っても、相手のやる気や成果を引き出すことはできない

 

 

 

★zekkoutyou

これは、教師より保護者が知ったほうがいいかもしれませんね。

教師がテストを返すときに怒る、ということはあまりない(と思う)ので・・。

最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす③

参考文献:鈴木颯人著 KADOKAWA出版です。

 

≪望んだ結果が手に入る「肯定語」の声掛け

 

実験

容器になみなみと注がれた水を運ぼうとする子に声をかける

「こぼさないように運んでね」  → やく50%がこぼす

「しっかり運んでね」      → 80%弱がこぼさない

 

体は言葉通りに反応する!

「梅干しを想像しないでください」と言われれば、思わず梅干しを想像してしまうのと同じ。

 

無意識(潜在意識)は否定語を認識できない

 

望む行為を「肯定語」で伝えたほうがその通りに体が動きやすい

 

リーダーの声掛け

例)

×納期を守ってください    〇あなたなら納期までに仕上げられると思います

×失敗しないでください    〇うまくいくよう願っています

×緊張しないでください    〇あなたらしく楽しんでください

×プレゼンではかまないでください 〇あなたならもっと丁寧に話せると思います

 

二流のリーダーは否定語で注意喚起する

一流のリーダーは肯定語で励ます

 

★zekkkoutyou

運動会練習のとき。

教師が「頭をぐらぐらしたり、(子ども、頭をぐらぐらさせる)

   おしりをふらふらしたり、(子ども、おしりをふらふらさせる)

   しないんだよ!」

 

と言う場面を見たことがあります(笑)

 

だから、「走らない」ではなく「歩きます」

    「うるさい」ではなく「口を閉じます」 のように指導します。

最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす②

参考文献は鈴木颯人著 KADOKAWA 出版です。

 

≪「職場の期待」とその先にある「個人の期待」をつなげる≫

 

どうすれば相手が喜ぶか、をクリアにする質問

・「(この職場で)何をやってみたいですか?」

 

これで、相手の希望=期待を聞く。(実現できるかどうかは、ここでは問題外)

 

なぜこのような質問をするかというと、

・いくらお金がもらえても、その仕事にやりがいや夢、目標が全くない状態では、人は意欲的に働けないから

 

「職場の期待」とその先にある「個人の期待」をつなげるリーダーのもとでは人は成長しやすい!

 

職場とは、「様々な仕事を通じて個人の夢や目標をかなえていく場所」

個人の希望を少しでも叶えることができれば、やる気はぐっと上がる。

 

「チームの目標」の先にある「個人の目標」を探し、それを一緒に改善する方向に導くと本人も動きやすくなる。

 

上司として

「相手ファースト」行動をとり続けると,ある変化が訪れる。

 

自分の希望や夢がかなえられる環境で働くと人はそれまでの苦しさが楽しみに変わり、これまでにない能力を発揮したりする。

 

自分の希望が叶えば、会社のニーズも満たされる。

そう理解できれば、メンバーは自然と前向きに仕事に取り組むようになるはず。

 

★zekkoutyou

職場とは、「様々な仕事を通じて個人の夢や目標をかなえていく場所」

 

いいですね!

学校という職場は、職場のニーズと個人の夢や目標が一致しやすいところだと思います。

 

みんなが、前向きに仕事にとりくめるような環境づくりをしていきたいです。

最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす

今回の参考文献は 鈴木 颯人著 KADOKAWAです。

 

≪相手の求めるHNにすべてのヒントが隠されている≫

 

6つの欲求(シックス・ヒューマン・ニーズ)

①安定のニーズ  安定したものは確実なものへの欲求

②不安定のニーズ  ワクワク感や刺激を欲する気持ち

③愛とつながりのニーズ 共感、一体感など、人と人との絆やつながりを求める欲求

④重要感のニーズ 大事な存在として認められたい欲求

⑤成長のニーズ  向上、成長、可能性への意欲

⑥貢献のニーズ  人を助けたり支えたりしたいという欲求

 

チームのメンバーは6つのうちどのニーズが強いか?

それを早期にみつけ、お互いの期待もギャップを調整するとよい。

 

★zekkoutyou

なるほど!これは新しいです。

メンバーそれぞれについて、考えてみたいと思います。

そうすれば、どんな仕事を依頼しようか、どんな言葉で依頼しようか、どんな評価をすればより満たされるか、と考えることができます!

「マンガでよくわかる 行動科学で成果が上がる組織をつくる!教える技術2」③

参考文献は 石田淳著 かんき出版です。

 

≪信頼されるリーダーになるために≫

●今すぐ始められる、とてもシンプルな2つのこと

 

「行動科学マネジメント」の観点での 信頼されるリーダーの条件

・部下の存在を認め、成長を願っている

・部下の長所をしっかりと把握している

 

この2点に集約される。

 

そのために今日からできる2つのこと

・部下の声かけにその人の名前を添える

・部下の長所をみつけ、紙に書きだす

 

毎日必ず一つ、チームの誰かのいいところを書く、

毎日ターゲットを一人決めて観察し、良い行いを記録する、

など。

これを1~2週間続ければ、部下の長所に目を向ける習慣ができる。

部下に関する新たな発見も多くできる。

 

●できて当たり前のこともきちんとほめよう!

 

望ましい行動の習慣化、その行動を常に繰り返すようにさせるには、望ましい行動をしっかり認めなければならない。

たとえばテニスの指導なら、選手が望ましフォームでサーブが打てたときに、

「今のフォームはいいですよ」とすかさずほめる。

こうすることで望ましい行動は習慣化される。

 

ビジネスも同じ。

望ましい行動ができていたら、たとえ「当たり前だ」と思うことでも、いや、

むしろ当たり前だからこそはっきりと評価すべき。

 

★zekkoutyou

大人だって「当たり前」をほめられるべき。

それなら 子どもが「当たり前」をほめられるのは当然ですね!

 

これがわかっていたら、毎日毎時間、たくさんほめる場面があります。

うれしくなりますね、ほめる方もほめられる方も。

「マンガでよくわかる行動科学で成果が上がる組織をつくる!教える技術2」③

参考文献は 石田淳著 かんき出版です。

 

≪部下の「やらされ感(Have to)を「やりたい(Want to)」に変えよう!」

 

「しなければならない」(Have to)    の状態と

「やりたい」(Want to)     の状態では、パフォーマンスに4倍もの差が出る!

 

↓↓↓

チームの業績アップのためには「やらされ感」で仕事をしている社員を、

仕事が「やりたい状況」に変化させればいい。

 

これは社員の性格を変えるということではない。

ターゲットはあくまでも社員の「行動」

 

さまざまな方法によって、社員が自分の仕事を「やりたいこと」「好きなこと」として自発的に行動し続けるような環境を作り出すことが、≪リーダーが目指し行動科学マネジメントの基本≫

 

そのための方法に共通しているのは

「部下の働きぶり(行動)を認め、評価する」というリーダーの姿勢(行動)

 

そのために欠かせないには部下の上司に対する信頼!

「リーダー(上司)が自分の行動をしっかり認めて評価してくれるから、仕事が楽しいし、自発的にどんどん行動していける」と部下が実感できること。

★zekkoutyou

子どもたちへの指導でも、「やり方を教えるのではなく 心に火をつけろ」と言われます。

大人も同じですね。

そうなるようにしっかり「認めて評価する」をしていきたいです。

 

「マンガでよくわかる 行動科学で成果が上がる組織をつくる!教える技術2」②

参考文献は石田淳著 かんき出版です。

 

≪一度にたくさんのことを教えない≫

●指示や指導は一度に3つまで

 

優秀なリーダーに必ず共通していること

”部下に何かを教えたり、指示を出したりするとき、けっして欲張らない”

 

一度に伝えるのは、”具体的な行動”3つまで

これ以上はよほど記憶力の優れた人でないと不可能。

 

●やらないことリストをつくる

 

多くの人はまず優先順位を決める。

「劣後順位」をきめることこそが重要。

 

多くの業務から、”やらなくていいこと”を見つけ出し、それを明確にする。

 

例)「あなたに達成してほしい目標はこれです。

そのためにはこれとこれをやってください。

一方、これとこれは目標達成には無関係なので、やる必要はありません。」

★zekkoutyou

学校では「一時一事の法則」と言われ、大事な法則の一つです。

1時に1つのことを指示するようにします。

「●●して、〇〇して、××しなさい」でなく、

「●●します!」  確認

「次に〇〇します!」    確認

「できたら××します」   確認

 

というように。単純なようですが、とても大切な法則ですね、再確認できました。