アドラー心理学に学ぶ「勇気づけ」実践ガイド②

参考文献  佐藤丈著 明治図書 

 

≪適切な行動、当たり前な行動を認める=勇気づけ≫

 

給食をきれいに食べきった子どもに 

 「きれいに食べたね。おいしかった?」

 

筆箱の鉛筆がきちんとそろっていて芯が削ってある子に 

「鉛筆がきれいにそろっていてやる気がでちゃうね」

 

掃除の時間にゆっくり机を運んでいる子どもに  

「疲れているのに、がんばっているなあ、ありがとう」

 

朝笑顔で挨拶してくれた子どもに おなじように挨拶をし、

うつむいて登校してくる子どもには「〇〇さん、おはよう」とそっと声をかける

 

このような、個に対する教師の関わりは、その子どもだけはなく、他の子どもたちにも波及していきます。

なぜなら、そうされると「所属感」「貢献感」「信頼感」「自己受容」が感じられ、うれしいからです。

自分もやってみたくなるわけです。

 

★zekkkoutyou

どれも「当たり前」の行動です。

だからこそ、いつでも勇気づけはできますね。

 

そして、他の子どもに波及していく。

これは実感できます。

幸せですね。

アドラー心理学に学ぶ「勇気づけ」実践ガイド

佐藤丈著 明治図書 からの引用です。。

 

はじめに

アドラー心理学を学級づくりに生かすと次のようなよいことが起こる≫

 

①子どもたちの学習意欲が向上します

②子どもたちが協力的になります

③子どもたちが主艇的に問題を解決しようとするようになります。

④子どもたちを常にコントロールしなければならないという考えから解放されます

⑤子ども、保護者、同僚との関係がよくなります。

 

しかし、アドラー心理学の活用は、そのハウツーだけで、あるいはその思想だけで突っ走ると痛い目にあうことも忘れてはなりません。

 

①内発的な動機付けだけに価値を置くあまり、子どもは楽しいこと、楽なことのみを追い求める

②自分の欲求のみに関心が向き、自己中心的になる

③主体的であることのみに価値をおき、他者からの指示や依頼に耳を貸さない

アドラー心理学の思想を使って、出来ていない他者(子ども、保護者、同僚)を批判、非難し、関係が悪くなる。

 

・・・・

アドラー心理学を学ぶということは、自分の共同体感覚も育つということ。

相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じる(アドラーの共感の定義)ことができるようになったとき、教師としてもやりがいと、人間としての生きがいが、以前よりももっと大きく育っていることにきづくはずです。

★zekkoutyou

アドラー心理学には、興味があります。

「勇気づけ」を日常的にできる人になりたいという思いがあります。

「教師のやる気を引き出す できる校長・教頭の言葉かけマジック」③

諸富祥彦著 教育開発者 が参考文献です。

 

≪言葉かけ1000本ノック≫

 

「がんばっているね」

 

ポイント

①あなたのがんばりを見ていますよという承認のメッセージは、次のがんばりのエネルギーになります。

②教師の仕事は限りがないと言われます。

忙しく仕事をしていると、だんだん不満や不平がたまってきます。

そんな時こそ、ねぎらいや感謝の言葉は必要です。

 

・日本の教師の勤務時間が一番長い

・一番自信がない   (2013年OECD調査)

     →教師ががんばってもなかなかほめてもらえない現状や仕事の特徴

 

人は認められると心のエネルギーがたまる。やる気がでる。

忙しい時こそ、「がんばっているね」の承認の言葉かけを!

あなたの頑張りをみていますよというメッセージは、誰かが自分のことをみていてくれるんだと心強くなる。次のがんばりのエネルギーになる。

 

この言葉かけは

疲れを心地よいものに変えたり、

心をいやしたり、

自信をつけたりする効力を発揮する。

★zekkoutyou

先日、知り合いの校長先生が

「朝、先生が突然やめたいと言ってきて・・・」と言う話をしていました。

 

自分が大変なことを誰も気にしてくれない、労ってくれないというのが原因にあるようでした。

 

エネルギー注入するのは、エンプティになる前がいいですね。

「誰かがみていてくれる」の誰かにならなくてはいけませんね。

 

「教師のやる気を引き出す できる校長・教頭の言葉かけマジック」②

参考文献は 諸富祥彦著 教育開発研究所  です。

 

≪校長は揺るがない力強い存在であってほしい≫

 

教師は、校長には

「大丈夫ですよ、先生方は自分の考えでなさっていただいて。最後には私がでていきますから」と言ってくれるような頼りがいのある揺るがない存在であってほしい。

 

やさしくて、腰は低くて、弱い者の立ち場になってすぐ声をかけてくれる。

忙しくでも相談にすぐ乗ってくれる。

そんな、デーンと構えた揺るがない存在であってほしい。

 

さらに

他のメンバーたちがやりがいをもって、安心して全力で仕事に取り組めるような

「心の支えとなる存在」であってほしい。

 

「うちの学校はこういうふうにしたいんだ」というふうに、自分のポリシーをちゃんと打ち出すことができること、

「そのためには君たちの協力が必要なんだ」と勇気づけをできること。

 

部下の声によく耳を傾けることができる。

よく耳を傾けながらも、最終的には自分の考えでしっかり判断を下せる校長であってほしい。

★zekkoutyou

自戒を込めて。

「教師のやる気を引き出す できる校長・教頭の言葉かけマジック」

参考文献は、諸富祥彦著 教育開発研究所 です。

 

はじめに   より

 

よくも悪しくも学校というのが校長・教頭の言葉によって大きく変わっていく集団である

 では、どうする

   ↓

校長・教頭が自分の言葉の威力に敏感になり、教師集団の意欲をうまく引き出す

「言葉かけマジック」を身に付けること

 

≪教師のやる気を引き出す言葉かけの原則≫

 

・よくがんばっていますね。あなたのことを見ていますよ。

・あなたなら、きっとできますよ。あなたのことを信頼し、期待しています。

 

という2つのメッセージを繰り返し、繰り返し、個別に伝えていくこと。

このことに尽きる。

 

アドラー心理学の「勇気づけ」

これを学校現場で、校長・教頭が部下の先生方に対して行っていくときの具体的な方法的原則がこの2つ。

これを身に付けたら、職員室のエネルギーが少しずつ高まっていくはず!

★zekkoutyou

職員の元気。

職員の心身の安全・安心。

 

これが子どもたちの元気、安全、安心に必ずつながっていきます。

たった2つの原則。

意識しているつもりでいますが、「全員に」「十分に」できるているかと言うと、自信がありません。

再確認!

・よくがんばっていますね。あなたのことを見ていますよ。

・あなたなら、きっとできますよ。あなたのことを信頼し、期待しています。

 

そして、この原則はもちろん、子どもたちにも使ってほしいです。

最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす⑥

参考文献:鈴木颯人著 KADOKAWA出版

 

≪目標を決めるときは「なりたい自分」ファースト≫

 

●Be+Do=Haveの法則

人が成功や幸せにたどり着くまでの道筋を3つの要素で表したもの

 

Be      心のもちようや考え方などの「あり方」

Do   手段や方法を含む「行動」

Have  結果や手に入れたものなどの「成果」

 

コーチングの世界では、Be(あり方)が

           DO(行動)を生み、

その結果として、   Have (成果)につながる と考えている。

 

つまり、

私達が手にする成果は、方法論によって導かれるのではない。

 

 

リーダーはまず「成果」を出すことを求められる。

だからつい、

まず、成果に意識を向け、次にその成果を得るための行動に目を向け、在り方は余裕があれば・・・という逆の順番になりがち。

 

BE(あり方)を大切にする 

→ 相手のあり方が変われば、成果を手にする方向に自然と意識が向くようになる。

 

そうなればリーダーが何も言わなくても、

チームのパフォーマンンスがぐんぐんあがる。

 

 

 

★zekkoutyou

私が大事にしている、、恩師の言葉

「やり方 より あり方」

授業や学級経営のやり方(方法)はもちろん大事ですが、それ以上に

教師として、または人としてのあり方 が大事ということです。

まさにこのことですね。

 

最高のリーダーは「命令なし」で人を動かす⑤

参考文献:鈴木颯人 著 KADOKAWA 出版

 

≪教師のフィードバック≫

 

1 遂行フィードバック

 ・学習の的確さについて伝える

例)「はい、正解」

  「最初の問題はあっているけど、次の問題はやり直したほうがいいね」

 

2 動機づけ

 ・励ましたり、やる気を刺激したりする

例) 「かなり上達したね、すごいよ」

   「君にはこれができるはずだ」

 

3 帰属フィードバック

 ・結果の原因について認識させる

例) 「君はこれが得意だね」

   「一生懸命がんばったからこんなに上手にできたんだね」

 

4 方略フィードバック

 ・学習に注意をむけさせ、動機づけを高める

例) 「段階をつんで、しかも順番通りにやったから解けたんだね」

   「5段階に分けてやってみるとうまくいくよ」

 

「プロセスほめ」で相手の力を一気にひきあげる

そのための褒め方がプロセスほめ。

その場合のおすすめがこの「教師のフィードバック」

 

★zekkoutyou

「教師のフィードバック」という名で、リーダーのために紹介されているのですから、

教師は身につけておかないと! ですね。