できる先生が実はやっている 学級づくり77の習慣

 

3月、4月、学校の忙しさは格別です。忙しい中で、最も大切なことを進めていかなくてはなりません。先を見通して、できることはできるときにやっておく。後回しにする暇はありません。できることはすぐにやることが仕事を早くするコツです。

 

 今回は、前回と同じ森川正樹先生のもう一冊。「できる先生が実はやっている学級づくり77の習慣」です。

 

 
   

 

 

教師になったとき、「子どもたちにこれだけは伝えたい!」そのような思いが必ずあったはずです。それがあなたのミッションです。あの時に戻るのです。あの時にいつでも戻れます。ミッションを常に意識することです。

 

習慣10「善人探し」をする

 

     何かトラブルがあった場合、注意すべき子が判明している場合は直接その子

    に指導します。判明している場合は全体指導をします。

 

     反対に、「素敵なこと」は些細なことでも誰がやったのかを捜します。「雑巾ラックを整頓してくれてた」・・そのようなときは、「誰ですか?ここにおちていた雑巾を拾ってくれたのは。名乗りもせずにそっと拾ってかけておくなんてすごいなあ。そういう人大好きです。」と話します。そういうやさしい空気、素敵な振る舞いを教室のすべての子に触れさせるのです。

 

 

 

習慣20 「子どもなんだから」ではなく「子どもだからこそ」

 

      「子どものために」と思うなら、子どもなんだからいいと許さずに、きちんと注意して、それは良くないことなのだと伝えてあげるべきです。子どもだからこそ、なのです。まだわからないことがたくさんある子どもだからこそ、周りの大人は「いけないこと」をきちんと教えてあげるのです。

 

      よくないこと、と思ったら堂々と注意し、子どもになぜだめなのかを語り

     ましょう。

 

 

 

習慣22 ありがとう×100

 

     「ありがとう」は子どもに言わせる言葉だと思っていませんか。「ありがとう」は教師が言うのです。子どもに。最初に、そして率先して「ありがとう」使い、その効果を実感するのは教師です。注意の代わりに「ありがとう」をふやすのです。朝、元気にあいさつしてくれてありがとう。先生の話をわかってくれてありがとう。元気に遊ぶ姿が教室にパワーを与えてくれてるよ、ありがとう。A君に、ありがとうを言おう、言おうとすることが「その子のよさ」を探すことにつながるのです。ほんの些細なことでもいいから何かその子の良いところはないか、という子どもの見方になるのです。

 

 

 

習慣60 すべての子に”特別感“を抱かせる

 

      誰かがひいきされている、と子どもに思わせるのは良くないことですが、「自分のことをひいきしてくれている」と全員が思っている状態って、究極の状態ではないでしょうか?そのように、一人ひとりのきちんと向き合いたい、ということです。私たち教師の毎日は、結局目の前にいる子ども一人ひとりにそれだけ時間を注げるか、ですから。

 

 

 

どの習慣も納得ですが、最後、「習慣60」素敵ですね!自分のことをひいきしてくれていると全員が思っている状態!目指すだけでも、力があがりそうです。

 

参考文献 できる先生が実はやっている 学級づくり77の習慣 森川正樹著 

明治図書