「インテリ悪口本」より

今日の参考文献は「インテリ悪口本」 堀元 見 著 光文社 からです。

悪口は言うまい、と思っております。

特に、新年を迎えましたので、

「愚痴、悪口は言わない」

 に改めて挑戦しようと思っています。

 

ですが、この本は面白かった!

その中でお気に入りのエピソードを引用します。

 

≪青鯖が空に浮かんだような顔しやがって≫

 

・・

 中原中也は詩を書いている時だけでなく、常時天才である。・・・

 こちらも歴史に名を残す文豪・太宰治は、中原中也に対して複雑な感情を抱いていたようである。尊敬する気持ちと嫌悪する気持ちが同時にあったらしい。

 というのも、中原中也は天才なのだが、何しろアバンギャルドでめちゃくちゃなので、酒を飲むととんでもない暴言を吐いたり攻撃性を発揮するのだ。

 ・・ある日事件が起こる。例のごとく中原中也太宰治が飲んでいる時、最初は仲良く喋っていたのでいたのに、酒が回ると中原中也が例のからみを始めた。

 太宰はそれをテキトウにやり過ごしていたのだが、中原を尊敬する気持ちが漏れ出してしまい、甘くたるんだような声で返事をしていたそうだ。今風に言うなら、ニヤニヤしていたのだろう。

 そんなニヤニヤした太宰を見て気に入らなかったアバンギャルド中原は、こう言った。

「青鯖が空に浮かんだような顔しやがって!!」

 さすが天才詩人のセンスである。・・・中原中也は、飲み会の暴言まで天才的だ。

 僕らもこれを踏襲して、飲み会で締まりのない顔をしている人を見かけたら「青鯖が空に浮かんだような顔しやがって!」と言ってみるといいと思う。独特な暴言を飲み会で活用していくことで、天才詩人・中原中也の言語センスを着こなそう。

 

 

☆zekkoutyou

 中原中也と言えば若くして死去した天才的な詩人・・と言うことくらいしか知らなったのですが、アバンギャルドな人だったのですね!

 思いつきます?

 青鯖が・・・って・・。

 今回の本の中で、一番気に入った悪口でした。