居場所づくり

心の居場所づくり  ~教室を安全・安心な場に!~

安心感がなければ、人は何かに挑戦しようとする気にはなれない。失敗しても大丈夫と思える、温かく応援してくれる環境を整えることが必要。

★最も重要なのは 傷つけられる恐れがないこと! 

 いじめ・暴力・暴言・悪口・威圧的・からかい・あだ名・目くばせ・言葉遣いのみだれなどに敏感な教師に。

 

そのために

・ルールをつくる

 どの子も安心して過ごすために規律を教える。これはしてはいけないという「禁止ルール」には毅然とした態度で指導する。ルールは明確にする。掲示するなどして一貫性を持たせる。

・「小さな○をいっぱいつけてあげる」(承認)

 承認(あなたのことを認めている、大切にしている、というメッセージ)

を小さいことでよいのでたくさん、みんなに与えてあげる。

  Ex.目を合わす、うなずく、名前を呼ぶ、挨拶をする、笑顔を見せる、ありがとうと伝える、話を聞く、相づちをうつ、文字通り○をつける、作品にコメントを入れる・・

価値あることをみつけてほめる

人のためになること、みんなにやってほしいこと、できるようになったこと、努力していることなどを見つける教師のアンテナを高くして、ほめる。さらに、人のよいところを教えてくれた子、人をほめた子を教師がほめると、子ども達同士が人のよさをみつけ合うようになり、クラスが温かい雰囲気になる。 

・あたたかく聞く態度を育てる

  生活でも学習でも第一に、子ども達につけたい力は「温かく聞く」力。

  大きな声で話させる指導ももちろん必要だが、その前に大事なのは安心して話せるよう、聞き手を育てる。

  あ 相手を見て い 一生懸命に う うなずきながら え 笑顔で お おわりまで聞く  

・困っている友達を助ける雰囲気づくり

  子ども達同士の注意の仕方が、自分にそっくりで苦い思いをすることはないだろうか?いつも同じ子を教師が注意することで、その子が周りの子からダメな子と思われるような指導はさける。

  「困った子は、困っている子」と言われるように、一番困っているのは本人。その子に寄り添える学級づくりをしないと一人、また一人と学級の輪からはみ出て行ってしまうことになる。なぜなら、そういうクラスでは誰も安心感を持つことができないから。

  友達を助けたり、気遣ったりする場面はできるだけ見逃さず、ほめたり、後で感謝を伝えたりすることで、そういう良い行動を増やすことができる。

 

・活躍できる場面をつくる

  難しいことに、周りがみんな優しく接したとしても、それだけでは居場所にならない。人が居場所と感じるには、自分がそこで役に立っているという思いが必要。授業、係活動、休み時間、清掃、給食・登下校・・どの場面でもよいので、一人ひとりが輝く場面、人の役に立つ場面を意図的につくってあげてほしい。