○ほめて伸ばす
・「行動α」→「賞(強化子)を与える」→「行動αの強化(定着・維持・一般化)」がその原理。最も日常的な賞(強化)がほめることである。
・特に子どもの場合、仮に望ましい行動をしたとしてもほめられるという過程がなければ、その行動を強化しないばかりか消去してしまう場合もある。
・また、ほめ方によっては望ましくないほうにも伸びていってしまうことがあるので注意!
(・同じく、叱り方によっては、それが賞となって、ますますその行動をとるようになる場合もあるのでより注意が必要!)
○計画的にほめる
・「チェックシート」「1人1ページノート」などを作成して、あまりほめていない子どもたちを把握し、計画的にほめること。→1学期中に1度もほめていない子はいませんか?
・もしいたら、この1週間のうちに必ずほめるように心がけましょう!
○「ありがとう」は最高のほめ言葉の一つ
・ありがとうは単にある行為に対する感謝の気持ちを伝える言葉としてだけでなく、その子が、今、たしかにここに存在することを認め、肯定し、その全存在を受け入れる言葉としても用いることができる。
・「自己肯定感」「自己有用感」を子どもに感じさせることが大切。
○友達をほめた子をほめる
・No1にも書いたが、「○ちゃんが~していたよ」「○ちゃん~がうまいね!」などと友達のことをほめる子がいたら、ぜひ、その子をほめてあげてほしい。さらに、この場合○ちゃんに、「◇ちゃんが、○ちゃんのことほめていたよ」と伝えるようにする。そうすることで、互いの良さに注目するようになるし、温かい関係が築けるようになる。日頃から、「友達のいいところをみつけたら、先生に教えて」と言っておくと、よりみつけやすく、ほめる機会を増やせる。
○1学期に1度くらい、エンカウンターや道徳の教材などを活用して、友達からメッセージをもらえる活動を取り入れるのもおすすめ。
○3つの承認
・存在承認 子どもの存在そのものを認めること 「今日も元気に学校にきてくれてうれしいよ」
・成果承認 結果やプロセスを認めること 「満点とるくらい努力してすばらしいね」
・未来承認 「こんなふうに勉強している君なら必ず成果がでるよ」
教師が、子どもたちの良い面に注目してそれを伸ばそうとしていくことで、安心できる場作りができます。また、子どもたちの自己肯定感が高まり、やる気にもつながります。教師は、どうしてもできていないことに目が行きがちですが、意識して「いいところ」をみつけるアンテナをますます磨いてください。