授業をつくる(1)
声の大きさ
「大」の声 指示するとき はっきりと通る声で
「中」の声 考えを広めるとき(ヒント) 全体指導でないとき
「小」の声 個別指導のとき こちらに集中させたいとき
※指示を出し続けるのはダメ。教師の心の声が伝わる工夫もする。
例) 教師がじっと黙って見つめることで、子ども達を静かにさせる。この時、「先生の心の声が聞こえたね。すばらしいね。」と価値づける。
目線 目線を一人ひとりにおいていくことを心がける
「高」 子ども達にしっかりと話の内容を理解させたい時、教師自身が背筋を伸ばし、凛とした態度で伝える。子ども達の目線が少し上を向くようにさせる。
「中」 個別指導の場面では子どもが安心してわからないと言えるよう子どもと同じ目線にする。
「低」 子どもの本音を聞きたい時は、子どもをその場の主体にするため、教師の目線を子どもの目線より少し低くする。
※「目で聞く」ことをしつけていく。必ず相手を見て話を聞かせる。
指示の出し方 「指示がしっかり通れば、子どもたちがしっかり動ける」
- 好き勝手に動かせない
- 最後まで何をすればよいのかを子ども達に指示しておく。見通しを持たせる。
一つの活動が終わったら次はどうするのか、知らせておけば勝手な動きは制御できる。
- 混乱させない
- 一度に複数の指示を与えない。1つずつの指示を与え、できたことを見とってから、次の指示を出す。指示⇒確認⇒ほめる⇒指示・・・という流れをとる。
- できていない子を待たない。
- 全員ができるのを待つのではなく、遅れた子が急いで追いつくよう仕向ける。
- ぶれを生まない
- 指示をぶれさせないために、質問してくる個人に答えるのではなく、全員に指示を与える。全員の前で答えられないような質問が出された場合、うっかり答えて後で訂正するようなことが続くと不信感を生む。その場合は「学年の先生で相談します」と答え、即答しない。
- 同じ指示を2度繰り返さない。 1度の指示でできた子を先にほめる。次にできていなかった子を短く指導する。「次はしっかり守りなさい」等。そして次の時、必ずできていなかった子たちの変化をみとり、できていたらほめる。
- 聞かれても答えず、一度しか言わないということを教えていく。
- 指示の目的は、その指示通り動いて、子ども達が「よかった」と感じること。静かにさせる指示を出した後は、「静かにしてよかった」と思うものがなければならない。
参考文献 「明日の教室3」