「アドラー心理学で変わる学級経営 勇気づけのクラスづくり」

今回は「アドラー心理学で変わる学級経営 勇気づけのクラスづくり」赤坂真二著 明治図書から引用します。最終章の最後の部分です。

 

≪クラスは再生する≫

 

 図にまとめると次のようなクラス再生の道筋が見えてきます。これは、学級崩壊マニュアルの逆の、クラス再生マニュアルと言えるかもしれません。

 不適切な行動をする子どもたちがいたとしても、そこに注目せず、適切な行動をしている子どもたちを認めるようにします。同時に、不適切な行動をする子どもの適切な行動を探してそれもフィードバックします。それは不適切な行動をする子と教師の信頼関係を築き、また、その周囲の子どもたちの居場所を確保することになります。

 子どもたちの居場所を保障する教師は、信頼されます。教師への信頼は、教師の言葉や行為の正当性を高めます。すると、教師の話す言葉はルールとなり、子どもたちの生活を安定させます。こうして、クラスには秩序が形成されていくのです。実践途上では当然、子どもたちから抵抗を受けることがあります。不適切な行動で注目を得ていた子どもたちにとっては、注目されないことはかなりのストレスです。また、同僚から横やりが入るかもしれませんね。そんなときはしんどいかもしれませんが、けっして戦ってはいけません。戦って、あなたが動きにくくなったら誰がクラスを救うのですか。相手の言い分をしっかり聞いたうえで実践の意図をお話しします。そして、ブレずに実践を続けます。

 

教育効果をもたらすのは、教師の一貫性

 

なのですから。

 

【クラス再生の道筋】

 

不適切な行動の繰り返し

  ↓

不適切な行動に注目せず適切な行動に注目する

  ↓

教師とその子の関係の改善

  ↓

その子と周囲の関係の改善

  ↓

ほかの子の所属感の回復

  ↓

教師への信頼感の高まり

  ↓

学級の秩序の形成

 

 

 

☆zekkoutyou

  これは、学級崩壊マニュアルの逆の、【クラス再生マニュアル】と言えるかもしれません。

   ・・・しびれます!困っている先生方がぜひ欲しいものです。また、困らないために知っていたいことです。

 まずは、「不適切な行動に注目しない」「適切な行動をしたらフィードバックする(認める)」ことからスタートですね!