困った児童への言葉かけと指導
赤坂真二著 学陽書房 参考文献
「困ったこども」への対応のポイント
2 不適切な行動に注目しない
次にすることは、子どもの問題行動、気になる行動に注目しないことです。
注目することは、魅力的な「報酬」です。
ただ、問題行動を見かけたら、注意するな、声をかけるなと言っているのではありません。
まずは、声をかけてみることが必要です。
単純に、適切な行動の仕方を知らないのかもしれません。
その場合は、声をかけられれば改善されることが多いです。
しかし、声をかけてみても改善が見られないようであれば、それらの声掛けが「報酬」になっている可能性があるので、控えてみようということです。
子どもが関心を引こうとしているのならば、関心を示さないようにします。
けんかをしかけているのならば、その挑発にのらないようにします。
そして、教師をいやな気持ちにさせたいのであれば、子どもの行動に対して、いやな顔をしたり傷ついた表情をしたりすることはやめるようにします。
低学年の子どもの場合は、これで問題が解消されることもあります。
中・高学年の場合は、これだけだともっと深刻な問題が引き起こされる場合があります。
子どもは、注目や関心を得ようとして、いろいろな問題を起こすわけですから、それらが得られないということになったら、もっと過激な行動に出ることもあります。
ですから、この方針は、つぎに示す方針とセットで取り組むことが大切です。
不適切な行動には、まず声をかけて様子をみよう。
改善が見られなかったら、注目するのはやめよう。
★zekkoutyou
>これだけだともっと深刻な問題が引き起こされる場合があります。
・・・・こわいですね。
大事なカギになる、「つぎに示す方針」明日紹介します。