「学級立て直しガイド」

高本英樹著 明治図書 参考文献

 

問題は成長のチャンスととらえる

 

子どもは元来、大人や社会に迷惑をかけるもの。

自己中心的な考えから、協調的な考え方へと成長していく途中過程にあるのが子ども。

だから、問題が起こってもあまり重くとらえなくてよい。

ただし、子どもたちに問題となった行為を反省させ、次からのよりよい行動を示してやることは必要。

将来、同じような問題が起こったとき、それをよりよく解決するすべを与える。

できれば、与えるだけでなくそれをよりよく解決できるように支援できれば最高。

問題が起こることをマイナスに捉えるのではなく、次からの成長のチャンスであるとプラスに捉えよう。

その方が子どものためになる。また、担任教師にとってもよい。

 

成長するまでじっくり待とう

教師は、子どもに何か指導すると、すぐに行動がかわらなければ苛立ちを覚える。

しかし、人はそんなに簡単に変わるものではない。

そもそも自分自身を変えることだってままならない。

ましてや人を変えるなんておこがましいこと。

それを1・2回注意したから、といってすぐに変わると思うほうがおかしい。

1度指導しても、それは種まき程度。

その種の芽が出るまで、繰り返し繰り返し声をかけ、2週間、3週間、1ケ月2か月と待ち、やっと芽が出て、そこからようやく変化の兆しが見えるもの。

子どもの欠点をぜんぶまるごと受け止めて、それでも子どもの可能性を信じて、じっと待つ。

そういった「待つ心」を教師はもたなくてはならない。

 

★zekkoutyo

たしかに!!

教師だって、「自分自身を変えることもままならない」

種をまいて、花をまつように、「子どもの可能性を信じて、じっと待つ」ことが必要なのですね。