「学級立て直しガイド」

高本英樹著 明治図書 参考文献

 

主導権を握る

 

子どものいいなりになれば崩壊する。

 

子どもを受け入れ、理解し、寄り添うことは、人間関係を紡ぐ上で不可欠なもの。

だからといって、何でも子どもの主張を通したり、教師が子どものいいなりになったりすればいいかというと、それは違う。

教師が威厳を振りかざさず、子どもたちが自由奔放にしていると、自主性や主体性が育つように思うかもしれない。

 

しかし、これでは、ルールや正しい価値判断などは通用せず、子ども集団の中で自らの価値観をぶつけ合うだけになる。

その中で強者と弱者が生まれ、強い立場のものが弱い立場の者を従えるというカースト制が形成される。

そこには、親和的な雰囲気は存在せず、常に緊張が張り巡らされ、人間関係は混とんとしていく。

この状態が続けば必ず完全な学級崩壊になる。

 

教師は主導権をにぎるべし

 

我々は教師である。

子どもをよりよい方向に導くことが仕事。

いいなりになるのでも、いいなりにするのでもなく、話し合いを通じてよりよい方向に導くのだ。

話しの結果よりも、交渉場面に乗せることができるかどうかが大事!

これができれば、主導権は教師にある。

 

1度子どものいいなりになってしまうと軌道修正が難しくなる。

「これくらいなら」と思わず、教師の土俵にあげて主導権を握ることを早いうちから意識しよう!

★zekkoutyou

特に初任の先生、お若い先生は、まずこれを意識するとよいですね。

いいなりはだめ、

「教師は主導権を握るべし!」