困った児童への言葉かけと指導

赤坂真二著 学陽出版 参考文献

 

「困った子ども」への対応のポイント

①子どもの目的を考える

子どもの問題行動に対応するときに、まず子どもの目的を考えます。

「なぜこうするのか」ではなく、「何のためにこうするのか」を見極めます。

 

目的を判断するときは、誰に対する行動かを見ます。

問題行動には、ほとんどの場合「相手役」がいます。

 

次に相手役にどういうメッセージを送ろうとしているのかを見ます。

関心をひきたいのか、けんかをしたいのか、嫌な気持ちにさせたいのか。

 

教師が「相手役」になっていたら、教師自身の感情に注目すると、子どもの目的が判断できることがあります。

その子どもに接すると、気になったり、いらいらしたりするのであれば、関心を引こうとしているのかもしれません。

また、教師の地位が危ういなと感じたり、挑戦されているような印象を受けたりすれば、ケンカをしかけているのかもしれません。・・・

子どものもくてきは、まさに、相手役のそういった感情を引き出すことです。

その感情が「報酬」になっていることがあるわけですから、自分が「相手役」になっているときは、自分の感情をモニターすればいいのです。

 

子どもの行動の目的を考えよう。

子どもの目的を知るには、「相手役」の感情に注目しよう。

 

★zekkoutou

赤坂先生はアドラー心理学を実際に、現場で活用された先生です。

「困った子ども」に困っている時、とても参考になります。