困った児童への言葉かけと指導
赤坂真二著 学陽書房 参考文献
困った子どもへの対応のポイント
⑤「解決すること」よりも、まず「寄り添うこと」
「困った子ども」の指導は手がかかります。
なるべく早く解決したいのが本音でしょう。
しかし、解決をあせると、大切なものを見失ってしまうことがあります。
・・高学年女子たちは、それこそあたりまえのように人間関係のトラブルを抱えています。
力任せに解決しょうとすると、手痛いしっぺ返しを食らうことがあります。
家庭的に辛い状況にあり、簡単には解決できない問題を抱えている子どももいます。
解決に向かって全力を注ぐことはとても大事なことです。
しかし、それ以前にすることがあると思うのです。
それは、寄り添うことです。
私自身、寄り添って信頼関係を作っていく過程で、解決方法が見えることが多々ありました。
子どもたちとの信頼関係なくして解決はあり得ないと言っても過言ではありません。
一度信頼関係ができれば、かなり厳しいことを言っても子どもはついていきます。
1年とか2年の限定された期間ですが、その子どもの人生のサポーターとして、寄り添う姿勢を忘れないようにしたいものです。
「困った子ども」は問題を抱えて「困っている子ども」なのです。
適切なやり方で目的を達成できないで困っているのです。
だから彼らは、私たち教師の力を最も必要としている子どもなのです。
支援が難しiだけに、彼らとかかわることで実に多くのことを学ぶことができます。
彼らは、私たちの力量を高めてくれる最高の「教師」と言ってもいいのではないでしょうか。
彼らの問題行動は、彼らと関わる最適のチャンスであり、信頼関係をつくる究極のチャンスなのです。
解決しようとするよりも、まず、徹底して寄り添い、信頼関係をつくろう。
寄り添い、信頼関係をつくるプロセスで解決策が見えてくる。
★zekkoutyou
「困った子ども」は問題を抱えて「困っている子ども」
これは、今や教師はみんな聞いたことのある言葉となっており、
みんな納得感をもって受け止めている言葉であると思います。
だけれども。
子どもに寄り添い、信頼関係をつくり、解決策を見いだす。
ここにたどりつかなければ、受け止めていても意味がないですよね・・・。