誰でも成功する児童の叱り方のキーポイント

中嶋郁雄著 学陽書房

 

≪冷静さを保つ≫

 

大切なのは毅然とした態度

 

教師が真剣な顔をして名前を呼ぶだけで、ほとんどの子どもはドキリとするものである。

「〇〇君、ちょっとここまで来なさい」

優しい口調であっても、真剣な表情でこのように呼べば、子どもは「何事だろう。何か叱られるようなことをしたのかな?」と考えてしまう。

 

特別な場合を除いて、子どもを大きな声で感情的に叱る必要はないと言ってよい。

 

冷静さが信頼を得る

 

昔、私は感情的になり大きな声で怒ることが多かった。

すると、保護者から「先生が怖いと言っています」と言うクレームが来たことがあった。

「いつ爆発するかわからないから怖い」と思われるようになったら要注意である。

 

また、高学年になると、教師が感情的になっているのを冷めた目で見る子も出てくる。

人間関係ができていない時期に感情的なところを見せるのは、いくら子どもの対してでもよくない。

自戒の念も込めて、子どもから距離を置かれる教師にはなりたくないものである。

★zekkoutyou

「いつ爆発するかわからないから怖い」

こんな人とは、大人同士だって関わり合いたくありません。

子どもだったら、もっと恐怖を感じるはず。

ちゃんと大人として、冷静に、子どもの前に立てなければなりませんよね。