「子ども集団を動かす 魔法のワザ!」

杉渕鐡良著 学陽書房 からの引用

 

◎子どもの心をつかむ魔法のワザ

〇子どもの邪気いっぱい吸おう

 

クラブが終わってから、Mさんが顔色を変えてやってきた。

「先生、クラブ変えてください」

真剣表情だ。

 

●ひたすら聞いて、邪気を吐き出させる

「もういやです」

「どうしたの」

その子どもの話を聞く。ひたすら聞く。

邪気を吐き出させたのだ。

あとからあとから出てくる。

・・・

もちろん、その子の誤解や良くない点もあった。

でも、黙ってただただ聞いた。

 

●すべてを受け入れ、包み込む

「そうか、つらかったんだね」

「よくがまんしたね」

「先生にまかせなさい」

と声をかけた。

言いたいだけいうと、その子も顔が変わった。

ちょっと柔らかい表情になったのだ。

いつものその子に戻った。

私が口をはさんだら、否定したら、どうだっただろう。

不満は、ますますたまったかもしれない。

邪気を吐き出すどころか、飲み込んでしまうのだ。

心の中で邪気が膨らんでしまったかもしれない。

 

子どもの邪気は受けいれ、包み込んであげよう。

それだけで、子どもは前向きに変わる。

 

ポイント

まず、受け入れよう。

愚痴をいっぱい聞こう

教師は空気清浄機。

邪気を吐き出した子は、スッキリし、前向きに動き始める。

★zekkoutyou

 

子どもの邪気いっぱい吸おう

 

これはあまり聞いたことのない、「ワザ」でした。

 

教師は空気清浄機・・

以前、私が担任しているクラスを褒めてくれた後輩が、

「空気が澄んでる」

と言ってくれたことを思い出して、嬉しい気持ちになりました♪