杉渕鐡良著 学陽書房からの引用
スピードが、クラスを変える
●速さがあると、子どもはおもしろがる
私の授業やクラスを見た人からよく驚かれるのが、子どもたちの行動のスピード。
私のクラスでは、授業の最初に行う「起立!礼!着席!」のあいさつも、ほぼ1~2秒以内で終わって着席するのが普通。
次の瞬間には教科書を開いて、授業に入っている。
授業中に何度も「起立!」と立たせる機会を設けて、1秒以内に全員立てなければ、やり直しをさせる。
授業の発言はほとんど指名なし発言。
ひとりの発言者が発言している間に、次に発言したい子はあらかじめ立ち上がっていて、前の子の発言が終わると同時に次の子がすぐ発言していくので、間を置かずどんどん発言されていく。
余計な間はあかないし、子どもたちが退屈している余裕がないような早いテンポですべて進めている。
私がクラス運営ではっきりと、スピード、リズム、切り替えでぱっぱと進めることの重要さを自覚するようになったのは教師になって10年目くらいから。
10マス計算や、漢字のプリントも「2分以内にどこまでできるか、スタート!」とスピードを競って行うと、子どもの真剣さが全然違ってきて、子どもたちがおもしろがってやることもわかってきた。
スピード、声の大きさ、返事の大きさ、字の丁寧さ、全力を出すこと
を大事に指導する中で、知能テストが私のクラスだけよかったり、平均点が常にほかのクラスと10点くらいは違って、平均点が93.97点をマークするなど違いが生まれてきた。
スピード重視したことが、1番、違いを生み出したことにつながったと思っている。
●遅い子には速くできるコツを教えてあげるのが教師の役割
動作の遅い子がいたら、その子に応じて、速くできるコツを教師が細やかに指導してあげること。
「一人もおちこぼさない」が私のモットー。
遅かった子も、コツを教えてあげて、速くできるようになると急激にやる気が出て変化する。
出来ない子をできるようにするのが教師の役目。
スピードは子どもを変える。
★zekkoutyou
効果がすごい!
このすごい効果を生み出した、1番の要因が「スピード重視」。
すぐ真似したいものです。
出来ない子をできるようにするのが教師の役目。
この信念を忘れずに!