クラスを動かす指導の技術

「新卒3年目までに身につけたい クラスを動かす指導の技術」

大竜著 学陽書房 からの引用

 

子どもがぐんぐん集中する授業の指導

 

教師の立ち位置と机間指導

◎話し手の後ろに立ったり、話し手の逆側に立ったりする

 

教師が話し手の後ろに立つと子どもたちは、自然と話し手の方の体を向ける。

その時に、「話している人の方の体を向けられるっていいねえ」と声かけをする。

また、教師が話し手の逆側に立つと、話し手は、聞き手側に体を向け話すようになる。

教師が立ち位置を変えることで、子どもに様々な様子を与えられる。

 

◎机間指導もいろいろなパターンで

 

子どもが活動中には、教師は期間指導をする。

一人の子とじっくり向き合うときは、腰をかがめ、必ず、目線を合わせる。

 

一つの活動で教室を2~3周することで、誰がどれくらいでき、どんな意見をもっているのかよりわかるようになる。

その際、良い気づきを書いている子がいたら、大きな声でほめ、他の子が参考にできるようにする。

 

●オウム返しをしない

子どもが発表をした時に、教師が「なるほど、〇〇だね」と、毎回、オウム返しをしていると、子どもは友達の意見を聞かなくなる。

聞かなくても、教師が繰り返してくれるので、話し合いを理解できるし、自分が参加しなくても話し合いが進むからだ。

 

★zekkoutyou

 

この本は、このように指導の中の細やかな技術がたくさん示されています。

「技術」ももちろん、知って、活用してほしいのですが、あまり意識しないで当たり前に行っていることについて「意味」を考えるきっかけにもなります。

さらに、そこに至る教師の思いにも触れることができます。