スラムダンク勝利学②

続きです。

 

≪仲間の良いところは必ず褒める≫

 

良いところを見る能力は、他人をほめる能力にも通じるものがあります。ただ、おだてるのではなく、本当にほめるにはよいところを見る能力が必要なのです。悪いところを矯正するよりも、良いところを伸ばすほうが同じ労力でも楽しいでしょうし、当然選手も積極的に取り組むことができるでしょう。したがって、その過程で行う努力から生じるセルフイメージも自然と大きくなります。そして、そこから生じる結果も、よりよいものにつながっていくのです。

 スポーツ心理学の用語に”ほめ言葉サンドイッチ”というのがあります。選手の教育には、的確にほめ、叱り、そして再度ほめて、やる気を出させるというものです。

 スポーツ心理学的にもほめることにはさらに意味があります。叱られて出るやる気は継続時間が短く、的確にほめられたときのやる気は継続しやすいといわれているのです。

 ”ほめ言葉サンドイッチ”の手法を利用し、選手個人のやる気を引き出すのは大変であると思います。どんな状況でもわずかな良いところを見逃さないという能力が必要だからです。

 私がチームドクターとしてかかわっているチームでは、練習前にその日のほめられ役を決め、練習後に全員でその選手のその日に良かったことだけを述べ合うということをしています。

 一人ひとりに良いところを見る能力をつけさせるのと同時に、本人も自分の良いところを少しでも出そうという練習意欲の向上を期待してのものです。

 

☆zekkoutyou

 学校の実践では、「ほめ言葉のシャワー」という有名な実践があります。菊池道場、菊池省三先生の実践です。私は管理職になっても「ほめ言葉手帳」を愛用させてもらっています。

 ほめられる方はもちろん自分の良さを知り、自己肯定感を高めやる気を高められる。  ほめる方も良いところをみつける、という能力が高められ、人間関係もよくなります。

 よいところを見る能力を高める。これは、意識していますが、まだまだ、まだです・・。