続きです。
≪心を通わせるように話す≫
子どもが温かみを感じる言葉
子どもがうれしいと感じる言葉があります。
褒められたときや、励まされた時などです。
自分の言動が認められたと感じられるからです。
自分の存在感を他人が認めたと実感できたのです。
心の中で温かさを感じるのは、このような状態のときにあたります。
自分も相手も互いに存在感を認め合うことで対人関係を深め、理解を高める努力が生まれます。
集団の中で、励ましの言葉を上手に使っている子どもを見受けます。
教師も、何気ない中に、温かい言葉を子どもにかける心構えが必要です。
かといって、温かい言葉をかけようと身構える必要はありません。
子どもへの思いやりをもち、あるいは子どもへの存在感を認めることで、温かみのある言葉が生まれるのです。
①まず あいさつから
相手の存在を認める第一歩はあいさつです。あいさつを交わすのは、相手があるからできるのです。
あいさつは、相手への存在感を示す最も端的な言動だと思います。
②長所を認める
相手の長所を認めることは、互いの人間関係を深め、存在感を認める効果があります。
子どもの長所を教師がほめてることで、子どもの意欲を高め、前向きな活動への推進力ともなります。
相手をほめるのがとても上手な人は、長所をよく見つけてほめ言葉に入れています。
「今日の司会の良かった点は、発言者の意見をしっかり聞いていたことです。ですから、皆の意見をどのようにまとめられるか、考えることができました。Aさんは、いつもよく話を聞いているので、今日の話し合いに役立ちました。」
Aさんの長所を認めたうえで、司会者として大切な心構えを指導しています。
子どもに対しては、できるだけ具体的に長所を指摘することです。
「この絵の顔は、本当に笑っているように見えるよ」
と言われると、どこが良いのか、子どもには理解しやすいでしょう。
「いつもいい絵を描くね」
と言われただけでは、当の子どもは戸惑うでしょう。どこが良いのか、わからないからです。
☆zekkoutyou
あいさつ・長所をほめる ・・常に意識はしているつもりでいますが、具体的に、一人ひとりに、となると難しいものです。
「かといって、温かい言葉をかけようと身構える必要はありません。
子どもへの思いやりをもち、あるいは子どもへの存在感を認めることで、温かみのある言葉が生まれるのです。」
この言葉大切にしていきたいと思いました。