「先生と生徒の心をつなぐNLP理論 子どもの夢を育むために」③
続きです。
≪ラポール≫
〇相手の心に橋をかけ、信頼関係をつくる
ラポールというのは、心理的に相手に橋をかける、心理的共感をもつ。
つまり「相手との心理的距離を縮め、信頼関係を構築する」と定義しています。
「相手の意欲を引き出すコミュニケーション」の基本にあるのはまず、ラポールをつくることです。
信頼関係系が生まれ、あなたが子どものサイドに立つ、または子どもと同じ目線で見始めると
「この人は自分のいうことをきちんと聞いてくれる人だ」
と子どもはあなたを信頼します。
たとえば
「〇〇さんの教科書をかくしたのは僕です」
と子どもが言ってきたら、
「こら、だめじゃないか」と叱るのではなく
「よく言ってくれたね」
「正直に言ってくれて先生はうれしいよ」
と受け取り信頼関係を作ります。・・・
ラポールとは信頼関係を構築することです。
その際1番大切なメッセージは
「私はあなたを見守っている」
「あなたには価値がある」
「あなたは特別でかけがえのない存在である」
「あなたは人に貢献できるとても重要なものをもっている」
です。
人はだれかに必要とされたい、認められたい、役に立ちたいという本質的な思いがあります。
それらを先生が子どもたちに大切なメッセージとして伝えていくことで、子どもたちは安心し、理想のクラスが創られていきます。
これらのメッセージはそのまま言葉で伝えるだけでなく、日常のちょっとした会話の中で、または態度で伝えていくことができます。
ちょっと顔色の悪い子に
「今日はどうしたの?」
と声をかけたり、とても張り切っている子がいれば
「今日は張り切っているね」
と声をかけたり。
それだけで
「先生は自分を見ていてくれている」
という安心感。信頼感につながります。
☆zekkoutyou
「先生は自分を見ていてくれている」・・・
これを態度で示すために、私が一番心がけていたのは
「目を合わす」ことです。
順番に教科書を読んでいる時、読み終わった子と目を合わす。
手を挙げているけど、さされなかった子と目を合わす。
落ちたものを拾ってあげた時、目を合わす。
不安そうな表情の時、目を合わす。
そして、ニコっと笑顔を見せる。
これは、一番短い時間でできる承認、だと思います。(ここでいうラポールの構築)