保護者会

 今回は、「明日の教室」(ぎょうせい)より、保護者会についての資料を抜粋しました。

≪保護者会≫

(あいさつ例)

1年間、担任として子どもたちを伸ばすためにがんばっていきたいと思います。そこで、2つだけお願いがあります。まず、1つ目のお願いです。一生懸命取り組みますが、足りないところが出てくると思います。こどもたちは、家庭と学校が車の両輪のように協力しあって育てたとき、よい子が育つといいます。

互いに足りないところを補いあって子どもたちを育てていきたいと思います。2つ目のお願いは子どもたちでもめごとがあったとき、できるだけ子どもたち同士で解決させていきたいということです。そのためにもめごとがあった時は、小さいことでもよいですので担任まで連絡いただきたいことです。子どもたちは、もめごとや失敗などを克服して、いろいろな問題を解決していく力をつけていきます。担任は、そこで一緒に考え、うまく克服させていきたいと思っています。この2つのお願い、どうぞよろしくお願いします。

 ★この2つのお願いは、これから起こってくることの予防線である。保護者は何か子どもに問題があった時、事情を聞かず、すぐ担任を非難したり、文句を言ってきたりする場合がある。また、子ども同士のもめごとがあった時、親同士の揉め事になる場合がよくある。そうならないように、最初にお願いという形で伝える。このお願いをしておくと、問題が起こった時、とにかく先生に聞いてみましょうという姿勢が保護者に出てくる。問題が解決できたとき、互いの信頼関係が深まる。互いに補い合うような関係が生まれてくる。

 ≪「来てよかった」という保護者会≫

   保護者会で扱う話題は、保護者がおもしろい、ためになったと思えるものでなくてはならない。そのためには、次の3つのことが必要である。

  • 学級の今の様子

  教室での子どもたちがどのような状況にあるのか、今どんなことに課題があるのかなどを中心に話をすることが必要である。

  • 教室での授業のポイント

  授業でどのような指導をしているか、実際の指導の場面をライブで紹介してあげたい。たとえば「漢字をどのように覚えさせているか」「音読はどのようにやっているか」「割り算の計算はどのように指導しているか」などである。

  • 子どもたちの現状と子育てのポイント

  家庭教育の参考になる話題である。たとえば、「ゲームの脳への影響」「携帯の持たせ方」「家庭学習のさせ方」などである。