今回は、「今日から始める 学級担任のためのアドラー心理学」会沢信彦・岩井俊憲著(図書文化)が参考文献です。
≪アドラー心理学とは≫
・民主的な教育観・原因探しをしない。・勇気づけの心理学である。・共同体感覚の育成を目指す
≪勇気づけるためにはこんな言い方を≫
- 過程を重視する。
「がんばっているね」「一生懸命やっていたね」など結果でなく過程に注目。「いつも100点でえらいね」よりも「努力しているね。がんばったんだね」
- 加点主義(ダメ出しではなく、ヨイ出しをする)
「ここの部分はいいと思うよ」「ここが進歩しているね」など、できていないことを指摘するよりも、いま、できていることに注目
- 貢献に注目する
「手伝ってくれてありがとう」「助かったよ。うれしいな」など協力してくれたことに注目
- 失敗を受け入れる
「残念だったね」「この後どうしたらいいと思う?」など失敗をとがめるのではなく、失敗から学べるように勇気づける
- 相手に判断を委ねる
「○○さんはどう思う?」「自分で決めた方法でやってごらん」など、できるだけ、子ども自身に任せる
- 肯定的に表現する(リフレーミング)
臆病→計画性がある・慎重、人見知り→慎重・謙虚、頑固→信念がある・意志が強い、など子どもの長所を発見し、それを認める
- 聴き上手
「そうか、そうだったんだ」「そう思っていたんだね」などと、共感的にかかわります。自分の話したい誘惑をコントロールし、相手を話し上手にさせる対応をします。
- 人格を重視する
「あなたはまじめだね」とレッテルを貼るよりも、「毎日コツコツと努力しているね」のように伝えるとよい。「あなたは悪い子だ」ではなく「あなたのしたことはよくないことだ」のように人格と行為を分ける。