佐藤丈 著 明治図書 が参考文献です。
≪共感≫
「相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じる」
これこそアドラーの「共感」の定義。
勇気づけの基本は「共感」
自分の気持ちをわかってもらえたというだけで、大きな勇気づけとなる場合がある。
例)テストで30点をとり、答案を丸めてしまった子がいた場合
「今回のテスト、くやしかったみたいだね」
「うん」
「30点、どこができていた」
「最初の計算問題」
「計算はできたんだ」
「うん」
「どうしてできたの?」
「だって、宿題でドリルをしていたから」
「そうだよね、ドリル、ちゃんとやっていたもんね。計算はよくわかった?」
「はい、わかりました」
「本当は、もっととりたかったよね」
「はい60点は」
「お、60点、次はとれるといいね。どうする?」
「文章問題も、少しはできるようにする」
「それはいいね。文章問題はどうしたらできるの」
「聞かれていることに線をひく」
「なんだ、大事なことわかっているんだね」
「はい、次はがんばります」
「何かわからないことがあったら何でも言ってくださいね」
・・・・
この会話の中で教師は一度も子どもをほめていません。
もちろん叱ってもいません。
できていることや過程に注目して、困難を乗り越えるよう勇気づけています。
もちろん、このようにうまくいきことはまれでしょう。
しかし「お手本」を自分のものにしておくことで、いつでも自分の指導を振り返ることができます。
そして自分自身も勇気づけていくのです。
★zekkoutyou
ほめも叱りもせず、勇気づける。
難しいので、このように「手本」があるとありがたいです。