「教え方」の教科書

古川裕倫著 すばる舎 参考文献

 

第2章 ⑨部下を認める 

     完璧を求めず、できるようになったところから

 

自分が人から認めてほしいように、部下も上司から求めてほしいもの。

「一人前になって、すべてができるようになったら認めてやろう」では遅すぎる。

部分的にでもできるようになったことは、

「ここはできているな」

「ここは大丈夫だな」

としっかり認めること。

 

人を見るときには、十把一絡げで判断するのはいけない。

「数字に弱いから、あいつはダメだ」など

「一を見て十を知る」のようなことを決して言ってはいけない

これは人間として相手に失礼千万。

 

そもそも完璧な人など一人もいない。

人には良いところも悪いところもあって当たり前。

 

だから、部下に対し、

できるところはしっかり認めて、できていないところは「これからだ」と言ってあげること。

認めると部下のモチベーションはどんどん上がる。

 

また、教える側は自分の度量を認めるのも大事。

「ここは自分も得意ではない」と、自分のできないことを認めておこう。

自分のダメな部分を認めるのは勇気のいることだが、完璧な人などいないのだから、隠す必要はない。

部下を認めることはもちろん、今の自分もしっかり認めよう。

 

★zekkoutyou

①できるところはしっかり認めて、できていないところは「これからだ」と言ってあげること。

 

②部下を認めることはもちろん、今の自分もしっかり認めよう。

 

②が、しっかりできている時には、①もできる気がします。

自分が満たされていないと、部下(他人)に与えることが難しい。

でも上司である自分を褒めてくれる人はあまりいないから(笑)

自分で自分を認めないといけません。