今回の参考文献は「明日の教室 学級経営・基礎の基礎」です。
《家庭訪問》
家庭訪問では、その子のよいところをできるだけ多く集めて話すようにしたらよいですね。
かつて同僚が、「うちの子はどうでしょうか」と聞かれて「まだ1か月しかたっていないのでわかりません」と答えてしまったということを聞いたことがあります。これはダメですね。若い教師ほど、いくつもその子の長所を話せるように準備すべきです。作文を持っていくということもよいですよ。「今、がんばっていること」という題名の作文を書かせておいて、それを見せるのです。「もしよろしければアルバムを見せていただけませんか」と学級通信か連絡帳などで連絡しておく方法もあります。アルバムを見ながら、「かわいいですね。病気などはしなかったんですか」と聞いていくことができます。
○家庭訪問で、特に気をつけておくことは、長所指摘がきちんとできるようにしておくことである。いくつも指摘できたらそれに越したことはない。欠点指摘はしないことである。
○家庭訪問は、わずかな時間しかないのだが、それでも保護者は緊張して訪問を待っている。その緊張を和らげるためにも、様々な工夫が必要だ。作文やアルバムは、話のきっかけにはもってこいの材料である。
○家庭訪問の目的は、地域の様子を知ること、家庭環境や保護者の考えを知ること、子ども理解を深めることである。そのためにも、訪問での雰囲気づくりに工夫が必要である。
★家庭訪問で担任が把握したいこと
①地域の様子を知ること:周辺の様子、通学路の様子、危険か所
②家庭環境や保護者の考え方を知ること:家庭の雰囲気、保護者の子どもへの接し方、教育に対する考え方
③子ども理解を深めること:生育歴、身体的状況、家庭学習の様子、家庭での言動など
★教師が準備しておくこと
①子どもの学校での様子(こどもの長所など)
②作文(「今がんばっていること」「○年生になってがんばっていること」)
③子どもの家の位置
★訪問の際の留意点
①1家庭10分から15分程度の時間。極端な時間の長短の差がないようにする。
②約束した時間を厳守すること →面談の場合は、ドアに「時間になったらノックしてください」と掲示しておくとよいですよ
③その場でメモをとらない 話をきれない場合も、ノックをしていただければ、促しやすくなります。
- 気軽になんでも話してもらえる雰囲気づくりをする