「だれでも成功する児童の叱り方のキーポイント」中嶋郁雄著(学陽書房)続きです。
≪なぜ叱られたのかを理解させる≫
・説明なしでは誤解を招く
低学年の子どもの場合、やっていいことと悪いことを知らない子だっている。やってはいけない理由を丁寧に教えてあげなくてはいけない。
高学年の子には、「なぜ、こんなことをしてはいけないのかわかるか」
と問いかけ、納得して叱られるようにしなくてはならない。
子どもが、「そんなことをしたら、先生に叱られるぞ」と口にすることがある。
そのような子は、自分の行いが、なぜ悪いことなのか」ということを深く考えていないと考えられる。
「先生に叱られるからやってはいけない」という認識を持つにとどまっているだけである。
叱る理由を納得させることができない場合、「先生はとにかく気に入らないことがあれば怒る」という誤解を招くおそれもある。
・理由の説明が信頼度を高める
叱られる理由をしっかり考えることなしには、自分の行いを振り返って反省し次に生かすことはできない。
「叱る理由を説明する」ことにより、子どもは素直に反省することができる。
そして、自分の行いを振り返りながら生活することにより、子どもは向上していく。
ただたんに「これはダメです」と叱るのではなく、なぜダメなのかを考えさせたり教えたりすることにより、子どもは「先生の言うことはもっともだ」と考えるようになる。
そして、子どもの先生に対する信頼度は高まる。
叱る理由の説明は、子どもと信頼関係を作るためには重要なことではある。
☆zekkoutyou
「子どもが向上していく」
これが何より大切なことですものね。