「誰でも成功する児童の叱り方のキーポイント」②

「だれでも成功する児童の叱り方のキーポイント」中嶋郁雄著(学陽書房)続きです。

 

≪なぜ叱られたのかを理解させる≫

 

・説明なしでは誤解を招く

低学年の子どもの場合、やっていいことと悪いことを知らない子だっている。やってはいけない理由を丁寧に教えてあげなくてはいけない。

高学年の子には、「なぜ、こんなことをしてはいけないのかわかるか」

と問いかけ、納得して叱られるようにしなくてはならない。

子どもが、「そんなことをしたら、先生に叱られるぞ」と口にすることがある。

そのような子は、自分の行いが、なぜ悪いことなのか」ということを深く考えていないと考えられる。

「先生に叱られるからやってはいけない」という認識を持つにとどまっているだけである。

叱る理由を納得させることができない場合、「先生はとにかく気に入らないことがあれば怒る」という誤解を招くおそれもある。

 

・理由の説明が信頼度を高める

叱られる理由をしっかり考えることなしには、自分の行いを振り返って反省し次に生かすことはできない。

「叱る理由を説明する」ことにより、子どもは素直に反省することができる。

そして、自分の行いを振り返りながら生活することにより、子どもは向上していく。

ただたんに「これはダメです」と叱るのではなく、なぜダメなのかを考えさせたり教えたりすることにより、子どもは「先生の言うことはもっともだ」と考えるようになる。

そして、子どもの先生に対する信頼度は高まる。

叱る理由の説明は、子どもと信頼関係を作るためには重要なことではある。

 

 

☆zekkoutyou

「子どもが向上していく」

これが何より大切なことですものね。