今回は「誰でも成功する児童の叱り方のキーポイント」中嶋郁雄著 学陽書房からの引用です。
≪好きだから叱る≫
〇なぜ叱るのか
私は、「叱る」と「怒る」は似て非なるものだと思っている。
「怒る」という行為は、自分の感情を子どもにぶつけることであり、時として子どもへの愛情を忘れてしまう。
対して、「叱る」とは、よりよい成長を願って子どもに自分の成長を顧みさせ反省させるという愛情のある行為だと思っている。
「叱る」と言う行為は、常に子どもたちの成長を願う教師の思いがこめられていなければならない。
私は、子どもを思う気持ちがなければ、それは「怒り」であって、教師として決して許すことのできない行為だということを心にとめておくようにしている。
目のまえの子どもが好きだから、さらに向上してほしいと願うから叱るのである。
〇叱り方は多様に
子どもが謝った行動をして、注意しなくてはならない場面があったとする。
この時、「子どもの向上を願う」という気持ちは同じであっても、叱り方は多様である。
その子がどのような子なのかによって叱り方を変える必要がある。
また、教師の考え方も多様だから、叱り方も教師によって異なるはずである。
いつも同じように大声で叱る、いつも同じような説明を繰り返すだけでは効果が期待できない。
教師自身・子ども・場面をよく考えて、最も敵していると思う叱り方をしなくてはならない。
叱り方によって効果的に指導できることもあるし、逆効果になる場合もありうる。
☆zekkoutyou
「怒る」のではなく「叱る」のだ。
というのはよく耳にします。
>「叱る」と言う行為は、常に子どもたちの成長を願う教師の思いがこめられていなければならない。
ここまでセットで覚えておきたいですね。