「新任3年目までに身につけたい クラスを動かす指導の技術!」

今回も参考文献は、「新任3年目までに身につけたい クラスを動かす指導の技術!」金大竜著です。

 

≪言葉づかいがきれいになる指導≫

 ○教師は友達ではありません。

こどもが「先生、○○やんなあ?」などと話してきたとき、「先生とあなたは友達ではありませんよ。」と話し言い直しをさせます。特に授業中は、丁寧な言葉を使うように指導します。子どもたちが私的な時間と公的な時間を意識できるようになることは大切です。であって1か月過ぎ、関係性もできてくれば、必ず指導します。

 ○叱る時ほどきれいな言葉で

 子どもにきれいな言葉づかいを求めておいて、教師は意識しない。これでは指導は通りません。特に子どもを叱る時。そんな時こそ、呼び捨てや「お前」ではなく、「あなた」や「君」「○○さん」という言葉を使うようにします。叱る時に、きれいな言葉を意識するとこちらも感情的になりすぎず、落ち着いて指導ができます。言葉づかいを指導する教師こそが、日々言葉づかいを意識しましょう。

 

≪靴箱の靴をそろえる指導≫

靴箱をみれば、そのクラスの子どもの育ちがわかります。靴をしっかりそろえることで心が育ちます。

○靴をきちんとそろえるためには、最初にみんなで並べ直しに行き、どういう状態がきれいな状態かを確認します。その日の放課後、靴箱の全体写真をとり、教室に掲示します。きちんと並べられている子には○をつけておきます。駄目な子には、×をつけておきます。同時に班ごとにどうすればみんな、○がつくかを話し合わせます。

○靴が置手紙を残して去っていく・・

 靴が乱れていたり、かかとを踏んでいたりする子どものロッカーには、置手紙をします。その内容は、「○○さん、あまりに粗末にされるのでつらくなりました。旅に出ます。探さないでください。クツオより」というように。教師も指導を楽しむのも1つの方法です。

○全校で取り組む

 自分のクラスができれば、他のクラスに広げていくことが大切です。子どもたちに呼びかけ、ポスターを作って掲示したり、他のクラスの靴箱が乱れていたらそっと直したりするように呼びかけます。(これはコロナ禍では無理かもしれません) 係活動で呼びかけてもいいですね。学校の文化として根付かせましょう。