不機嫌は罪である⑥

続きです。

 

長時間デスクワークをしている人にぜひやってほしいのが、デスクワークの合間に立ち上がって、肩甲骨をほぐして全身を揺さぶるということです。

私は授業中にも学生に「全身をほぐす」作業をしてもらうようにしています。

腕を上げて左右に伸ばしてもらったり、その場で立ってもらって軽くジャンプしてもらったり。

これをするだけで、授業中の彼らの反応はまったく違ったものになります。

「野口体操」で知られる故野口三千三さんは、「上体のぶら下げ」と言う方法で、上半身の無駄な力を抜く方法を提唱しています。

 

両脚をわずかに左右に開いてすっきりまっすぐ立つ。

ついて上体を前下にぶら下げる。

両脚は伸ばしたまま。

ぶら下げはだらしない感じとは違い、自然の重さに任せきった、のびのびとしてやすらかな感じ。ぶら下げたままで静かに横隔膜呼吸をしていると、だんだん深くぶら下がってゆく。

 

その状態で、脚や腰に軽くはずみをつけて、上下左右にゆすってみるというのが「上体のぶら下げ」です。

これによって不必要な緊張状態がほぐれ、いわばからだの中が液体化するのです。

 

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こうした見方をするとラジオ体操はきわめて合理的な運動と言えるでしょう。腕を回したり胸をそらしたりといった、全身をやわらかくし「からだをひらく」のに有効な動作がたくさん詰まっています。

工場では朝礼の際にラジオ体操をやるところも少なくありませんが、デスクワークの会社でこそラジオ体操を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

☆zekkoutyou

からだのぶら下げやラジオ体操なら私にもできそうです。

からだによく、機嫌にもきく、そう考えるとやる気が増しますね。