不機嫌は罪である④

今回も 「不機嫌は罪である」 斎藤孝著 角川新書から引用します。

今日は、不機嫌解消のため方法です。

 

私にとって上機嫌への転機は、教育者として人前に立つようになったことでした。相手にこちらの言うことを聞く気にさせるにはつねに上機嫌であることが肝要だと思い至ったからです。こうして、気分の波を制御し、いつでも上機嫌モードで人に接するように自分に習慣づけました。

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初心者は「穏やかな上機嫌」を目指すのが一番です。

穏やかな上機嫌をイメージするときに、分かりやすい存在があります。

それは半跏思惟像です。

・・・日本だと京都太秦にある広隆寺弥勒菩薩が有名ですね。

丸みをおびたやわらかな微笑みをたたえ、全身からもほどよく力が抜けていて「安らか」と言う言葉がふさわしい姿をしています。

まさにあれが、私の言う「おだやかな上機嫌」です。

おだやかな高機嫌は、次の4つの要素から成り立ちます。

 

・自己を客観的にみつめ、コントロールできる

・他人を気遣い、場の空気を読む余裕がある

・からだがしなやかで、オープンな雰囲気がある

・こころが内にこもらず、自分を笑い飛ばす器量がある

 

これはもっと言えば「感じがいい」人と表現することもできます。

無理に口角をあげた、型にはまった笑顔で相手と向き合うのではなく、柔軟な会話のやりとりができて、相手の言葉に瞬時にリアクションがとれる、こころとからだがひらいた「オープンマインド・オープンバディ」の体勢がとれていることが理想です。

機嫌は、人間のトータルな存在が醸し出す雰囲気です。・・・

それでは、「からだを上機嫌モードにする」方法からお伝えしていきましょう。

 

現代人のからだは、硬くて冷たい

 

人間の三大欲求を思い出してみてください。

食欲、性欲、睡眠欲ですよね。

この3つはどれもからだが本質的に求めているものですが、これらの欲求が満たされると、自すと上機嫌に近づきます。

満たされたからだというのは、いわば上機嫌のインフラのようなものです。

からだの欲求を満たしてあげることが、上機嫌の必要条件です。

実は、この三大欲求の裏には共通する欲求があります。

それが「温まりたい」というものです。

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からだが冷えた状態で機嫌よくふるまうのは難しいものがあります。

冷えは体全体の流れの悪さにつながっており、血流が滞ることで、からだのあちこちの調子が悪くなります。

気付くとこころの余裕もなくなって、人に対する寛容さが失われていくのです。

 

 

☆zekkoutyou

なんと!

心とか意識、態度や行動、・・といったことにつながっていくのかと思いきや

「からだ」につながるのですね。