不機嫌は罪である

今日は「不機嫌は罪である」斉藤孝著 角川新書 からです。

 

 

引用↓↓↓

《叱る時こそユーモアを》

例えば学生の1人が発表のプリントを忘れてしまうと言う事は時折あります。

これまででしたら教師はストレートにこう言っていました。

「なんで忘れたの?先週ちゃんと言ったよね。プリントがないと進められないよ」

 

目に見えて不機嫌さをあらわにしなくとも、好ましくないと言うことを強調して伝えていた訳です。ダメ出しもしくは説教です。

しかし今の時代、説教ほど危険なものはありません。

相手は傷つくのみでこちらの真意は伝わらず、その後の関係がギクシャクしてしまう、もっと悪いと保護者が出てきて周囲を巻き込む問題に発展する、こうしたことが今様々な教育現場で起こっています。

そんなに傷つきやすい相手に対して指導ができるのか?と不安に思う方もいるでしょう。

しかし不機嫌を使わずに、言いたいことを伝える事はいくらでもできます。

「了解しました。今日はプリントなしでこうやるけれども、次からはこうしてきてくださいね」

 

と言うフラットな言い方ができれば及第点。

もっと効力があるのはユーモアを交えてミスを正すことです。

「いや、まぁ、授業におけるプリントっていうのは、水泳の時間における水着だからね。水着なしで平気な人はもちろんいるんだけれども、周りがいたたまれないからさ」

シンプルなジョークですが、こうした言い回しをすることで教室全体が笑いに包まれ柔らかな空気になります。

忘れた人も素直に次から気をつけようと思えるようになります。

不機嫌を退ける上で、ジョークは大きな味方です。

ジョークを言えると言う事は、自分は事態を客観的に把握し自己をコントロールできていますと相手に示すことにもつながります。

 

☆zekkoutyou

なるほどー!!

とっさにこんなジョークが言えたら!

「不機嫌を退ける上で、ジョークは大きな味方です。」

新しい視点、いただきました。