今日も「不機嫌は罪である 」斉藤孝著 角川新書からです。
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スポーツの監督も、かつては鬼監督がもてはやされたりもしていましたが、今は一緒に戦って一緒に勝利を喜び合えるような人が支持を得て、結果を出しています。
欧州サッカープレミアリーグのリバプールFCで監督を務めているユルゲン.・クロップは、その代表例です。
彼は負けた時は自分の責任にし、買った時は誰よりも目一杯喜び、選手を称えるのです。…
それまで決して強豪校ではなかったチームを箱根駅伝優勝に導いたことで、一躍有名になった青山学院大学陸上競技部の原晋監督も、上機嫌な指導者の1人です。
彼は選手を対等な存在として扱い、チームを組織として育てることに注力しました。
根性論を語るのではなく、きちんと学生たちが納得のいくように説明をし、やらせるのではなくやる気になるような指導を続けた結果、4連覇を達成したのです。ゴール際でガッツポーズを取る監督の姿は、誰よりも生き生きとした喜びに溢れていました。
近年ノーベル賞を受賞した研究者の人たちも、一様に上機嫌です。
インタビューを聞いていても「俺の才能だ」とふんぞりかえっているような人はおらず、「みんなのおかげだ」と謙虚に微笑む人が多い。
チームを統率する能力の1つとして、不機嫌を乗り越えるプロセスが、研究者にも求められる時代になった証左と言えるでしょう。
かつてのカリスマは、不機嫌な空気を出すことで部下にご機嫌取りをさせていればよかったのかもしれません。
けれども、今やモチベーターとして、全体の空気をチアフルにしていく必要があります。
ここにも徒弟制の終焉と「職業としての上機嫌」の時代の到来を見てとることができます。
☆zekkoutyou
原監督の青山学院大学は今年も優勝でしたね。
ここに登場した方達のリーダーシップを見習いたいです。