「短所を愛する/短所で愛される」

今回も「教職研修2022年4月号」から。

やわらかキョウイクアタマ~凝り固まった「こうあるべき」をほぐす話~

神戸大学大学院准教授 赤木和重氏の記事からです。

 

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そこで、森沢明夫「癒し屋キリコの約束」(幻冬舎)という小説の1節に出会いました。

 

 ねえ、カッキー、人ってさ、長所で尊敬されて、短所で愛されるんだよ。

 だからどっちも大切なんだよーー。

 短所を必死にごまかして、どこまでも隠し切ろうとしている人間は、愛すべきところまで隠してしまっているのかもしれない。

 つまり人間性の半分の側面しか人に見せないから、その人はとても小さく見えてしまうのではないだろうか。

 

短所は「なおす」ものえはなく「愛される」もの。

まどろみも吹き飛ぶインパクトでした。

同時にどこか共感する自分もいます。

私は、小学校の頃忘れ物大臣でした。

毎日、通学途中に「赤白帽、わすれたあああ」と気づいて、あせって走って家に戻ります。

玄関のドアを開けたとき、母や祖母はなぜか、あきれた笑顔でした。

その笑顔の意味は、当時はわかりませんでした。

でも、子育て中の今ならよくわかります。

そのあんたの短所、めっちゃ愛おしいんです。

大事な人に短所を愛してもらえるからこそ、自分でも短所を愛でることができるのでしょう。

自己肯定感の源は「できることを承認される」といった強いものではありません。

短所をなんだかんだで笑ってくれる、そんな関係性の中になることがわかります。

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☆zekkoutyou

 

「人ってさ、長所で尊敬されて、短所で愛されるんだよ」

名言!!

まどろみは吹き飛び、目からはうろこがぼろぼろ剥がれ落ちました。

 

昨日、ちょうど知り合いとこんな会話をしていました。

「zekkoutyouは、失敗したときにどうやって落ち込まないようにしているの?」

「え~、失敗するのが”わたし”だから。『さすが、私、またやっちゃった!』と思う」

短所をなんだかんだで笑える自分、

こんな自分は、私の周りで短所を笑い飛ばしてくれた家族や友人のおかげ様ですね!