灯し続けることば

大村はま著 小学館 参考文献

 

 

伸びようという気持ちを持たない人は、子どもとは無縁の人です

 一人前の教師としての職業技術を十分に練っておかなければと思い、そのために、私たち教師は研修や研究会に参加します。それは、職業人として至らないところを鍛え合い、さらに高いところを目指す機会であります。

ただでさえ忙しい中、研究会に参加するのは大変なことですし、やったからといってすぐに効果はあがりません。しかし、もうひとつ、研究する・研修することには大切な意味があります。

 子どもは、高いものに憧れ、自分をそこまで成長させよう、前進させようとひたむきに願っています。身の程を忘れてと言いたいほど、伸びよう、伸びたいと思っています。そのせつないほど伸びたい気持ちと研究や研修を通してこそ、私たちは共感していけるのです。学ぶことの苦しみ、そして少しの喜びを、子どもと同じように感じられるのです。そういう魂を持っていれば、世代を超えていつまでも子どもと共にある、と言えるのはないでしょうか。

伸びようと言う気持ちを持たない人は、子どもとは無縁の人です。

 

 

 

 

★zekkoutyou

この本は、これまでに大村はま先生が、お書きになったものやお話されたことをまとめたものです。

以前に本で読んだエピソードなどが短くまとめられていてとても読みやすく、初心に返してくれる本です。

 

自分は今、「せつないほど伸びたい気持ち」をもった子どもの前に立つにふさわしいでしょうか?