プロ教師のすごい仕事術&整理術

佐藤幸司著 学陽書房 からの引用

 

≪ほめてほめ続ける≫

☆子どもをほめる材料を見つけられる教師でありたい

 

①たくさんほめる

 

給食準備の時間は、ほめる材料の宝庫です。

身支度を整えて素早く整列した子に、

「こんなに早く準備ができるなんてえらいね」

と声を掛けます。

その声を聴いた他の子たちも、急いで準備を始めます。

するとあっという間に、全員の整列が完了します。

ここでまた

「全員があっという間にそろったね。すごい」

とほめます。

給食室に行く途中、下学年の給食当番と出会いました。

ここで当然のように道を譲ったこどもたちを

「えらい。さすがだね」

とほめます。

給食室に入るときには、挨拶をします。

大きな声で挨拶ができたら

「いいあいさつだ」

とまたほめます。

 

ここまでほめられれば配膳も上手にできるます。

当然「いただきます」の時間も早くなります。

「いただきます」をするときに時計を見ます。

時計を指さしながら、

「こんなに早く準備ができてすごいね」

とまたまたほめます。

 

②ほめ続ける

翌日の給食準備の時間。

「昨日の準備はとっても上手でした。今日も、昨日と同じように頑張りましょう」

と話します。

同じようにがんばるのは、子どもだけではありません。

教師もがんばって子どもたちをほめます。

ほめるのには、エネルギーが必要なのです。

やがて子どもたちは、素早く行動することの心地よさや、協力して仕事をすることの楽しさに気づいていきます。

そして自分たちのことを認め、ほめてくれる担任との絆も深まっていきます。

 

ポイント

子どもをほめるために必要なのは、ほめようとする教師の意識である。

 

★zekkoutyou

 ☆子どもをほめる材料を見つけられる教師でありたい

 「子どもをほめるために必要なのは、ほめようとする教師の意識である。」

 

 「ほめよう!」と思ってみていないとなかなかほめるところはみつかりません。

 伸ばしたい力に焦点をあてて、教師がほめる材料をしっかり見つける、そしてほめ続ける!

 最初は大変なようですが、そのほめ言葉で子どもたちがぐんぐん育っていくのを見ると、とても楽しいことに変わります。

 楽しくて、子どもも教師も力がつく!

 

やらない手はないです。