堀裕嗣著 学時出版 参考文献
≪基本として身につけたい10の原則≫
①一時に一事を伝える
「鉛筆を置いてください」と言って、全員がペンを置いているか確認する。
「姿勢を正してください」と言って、そそくさと背筋を伸ばす子どもたちを確認する。
「これから大事な説明をしますよ」と言って集中を促す。
「質問はあとでとりますから、まずは先生の説明を理解することに全勢力を傾けてくださいね」と告げる。子どもたちの目の色が変わる。
私の中学3年生の授業での一場面です。十五歳を相手にしてさえ、これだけ指示を細分化するのです。
ましてや中学1年生なら・・・。
ところが、小学校の教師でさえ、一度にいくつもの指示をなんの疑問ももたずになげかけるも授業をよく見ます。
そうした授業が下位の子どもたちを取りこぼしているのです。
支援を要する子が学級にいるなら尚更です、
指示と指示の間にある〈確認の間〉は、四月よりも五月、五月よりも六月と、こどもたちが教師の指導言に慣れてくるにしたがって短くなっていきます。
しかし、この間がどんなに短くなっても、「先生が全員を確認しているよ」というスタンスだけは崩してはなりません。
★zekkoutyou
>ところが、小学校の教師でさえ、一度にいくつもの指示をなんの疑問ももたずになげ かける授業をよく見ます。
>そうした授業が下位の子どもたちを取りこぼしているのです。
耳が痛いです。
堀先生はこういう耳の痛いことをズバッと言ってくださるのが、痛快です。
>「先生が全員を確認しているよ」というスタンスだけは崩してはなりません。
これです、本当にこれが大切です!