赤坂真二著 日本標準 参考文献
5 教室での具現化にあたって④
それでは「あたたかい」ということはどういうことでしょうか。
人によってとらえ方はさまざまでしょうが、私は、
どんなに失敗しても見捨てない態度
だと思います。
子どもにとっては、見捨てられることが一番つらいことではないでしょうか。
この人は失敗しても最後まで自分のことを見てくれるという思いが安心感を抱かせることでしょう。
「冷たさ」と「あたたかさ」の間に境界線を引くとしたら、この態度があるかどうかが一つのポイントになることでしょう。
あたたかい指導には、多少厳しくても子どもたちはついてきます。
頑固な指導は、明るさやあたたかさとセットになって初めて有効に機能することでしょう。
よく実践書の指示の部分に「教科書の〇〇ページを読みなさい」と書いてあります。
「~なさい」という言葉に、命令や強制のニュアンスを感じてしまう場合もあります。
しかし、実際に教室では穏やかな表情で、優しい口調で言っているのかもしれません。
実践部分を読むときには、ただ文字だけを読み取るのではなく、その文脈から表情や声のトーン、身振り手振りのようなものも感じながら読んでいただきたいと思います。
★zekkoutyou
「見捨てない」
「冷たさ」と「あたたかさ」の間に境界線を引くとしたら、「見捨てない」という態度があるかどうか
なんて明確なんでしょう。
私の学級担任時の合言葉は「一人も見捨てない」でした。
目指しても目指しても、実際にできていたかと問われたら自信はありませんが、
でも願わなければ!決してできません。