高学年児童がなぜか言うことをきいてしまう教師の言葉かけ

参考文献 「高学年児童がなぜか言うことをきいてしまう教師の言葉かけ」

丸山慎弥 著 学陽書房 

 

≪高学年はここをおさえる!言葉かけの超基本≫

スケーリング・クエスチョンで可視化する

 

・「10点満点で何点ですか?」

スケーリング・クエスチョンとは解決志向アプローチで用いられる技法のひとつ

クライアントの感情や意欲をよりよく特定して理解したり、進展度合いを知るために用いられる。

「今のあなたの満足度は10点満点中何点?」「あと〇点上げるには、どうすればいいかな?」など。

 

・自分で選ぶから意欲が出る

「自分で自分の状態を選ぶことができる」と言う点がまず、効果的。

生活指導が必要な場面でも、「今日の〇さんは、10点満点中何点だった?」と聞くことで、相手の状態をこちらから決めつけたり、示したりすることなく自分自身でとらえることができる。

子どもが自分で振り返り、評価すれば納得できるし、次への意欲を引き出す。

 

・解決策を自分で選ぶから意欲がでる

もうひとつが「解決策を自分自身で選ぶことができる」と言う点。

子どもたちに自分の点数を示させた後に、「あと1っ点上げるにはどうしたらいい?」と問うことで効果が発揮される。

この質問で、今の自分よりも少し成長した自分を子ども自らイメージすることができる。

つまり、自分の成長した姿やそのための方法を、自分自身で考えさせられる。

 

◎これは教科の中でも活用できる。

授業のあと「今の〇は何点だった?」と問うことで振り返りを促し、次の学びにつなげられる。

★zekkoutyou

生活指導が必要な場面の話がありましたが、納得です。

こちらが、「あなたの今日の態度は・・・・」と言うより、自分で点をつけ、足りないところの理由を考えさせてみると、本人がわかっていることがわかります。

そして、点をあげるための工夫を考えさせることで、自分で目標を決めることができ、意欲がわきますね。