今回の参考文献 「鍛え・育てる 教師よ!『哲学』」を持て」
深澤 久著 日本標準
なぜ、〈当たり前の事〉をしないのか?
”楽”な道を選ぶ
「こんなことどうでもいいや」とか「自分一人くらいならやらなくてもいいや」とか「めんどうくさいから手抜きしよう」等、本人が”楽な道”を選ぶからである。
やればできることを、やらないのだ。
楽な道を選び、自身の持つ「力」を発揮しないのだ。
これを怠けという。
これを怠惰という。
楽な道を選び、自身の持つ「力」を発揮しようとしない傾向は、年齢を重ねるごとに強くなっている。
高学年になるにつれて、怠惰になっていく。
「自分は年長者なのだからみっともない姿を見せられない」
「最上級生として下学年の子たちの手本となる行動をとろう」といった考え方をしない。
当たり前の事を確実に実行していくことは”楽な道”を拒絶する道である。
怠惰と決別する道である
自身の中にある「弱さ」「甘さ」を克服していく道である。
だからこそ、学校教育(特に義務教育段階)では、当たり前のことができるように子どもたちを鍛え、育てていく視点をもち、全ての教育活動に隅々にまで具現化しなければならない。
家庭からも社会からも当たり前の事をキチッとできる人間を育てていくシステムが崩壊しつつある今、子どもたち=未来の我が国を支えていく人間を育てていくのはどこか?
義務教育である。
義務教育を担当する学校教育が「最後の砦」とならなければならない。
このことを教師は自覚し、そのための意識的な指導をしなければならない。
★zekkoutyou
「最後の砦」とならなければならない!
家庭の教育力が、地域の教育力が・・・と言いたくなる気持ちを押さえて、「最後の砦」という意識で、踏ん張る必要がありますね。