「カリスマ体育教師の常勝教育」⑥

続きです。

 

≪5心を広げるチーム作り≫share

 

自分の得た成果を人に分け与えて、広めます。態度教育とできることの継続で上向きになった素直な心に、深さと広さを与え、心をより大きく育てるために仲間と共に成長することを目指しいます。

 

key word

「信を養い、信を与える」

 

「他を思いやる『学習する組織』が理想」

 

 私に指導では、はじめに「やり方はこうだ」とノウハウを手取り足取りできるまで教えます。そして、それに対するできばえをきっちりと評価して伝えます。

 評価は相手に心に言葉で訴えかけて癒しにつなげます。そのような指導を繰り返していると、癒しだけでノウハウを与えなくでもできるこがでてきます。またはノウハウだけを教えれば、癒さなくても自分でやれる子がでてきます。そして最後にはノウハウを教えなくても癒さなくても一人ですべてこなせるようになります。

 このような人を自立型人間と呼んでいます。そこまでいけばどんなことでも自力で対応できるリーダーに育っています。

 目標設定から態度教育、やり切り、やらせ切り指導、日誌指導まで、心づくりの指導はそうした自立型人間を育てるためにあります。

 この流れを踏まえれば、ある程度の人財は育てられます。しかし、一人が指導できる生徒の数はどうしても限られます。その一方でチーム、組織全体を強くするためには、どうしても、一定以上の人数を集めなければならない。

 そのためには、私の代わりができる生徒を育て、指導者としてスタッフに加え、そこでさまざまなノウハウを蓄積しながらより強いチームにするという発想が必要になってきます。

 成果を広め、共有する。英語でいうところのシェアー(share)です。勝つためにはやる気のある、頑張れる選手の獲得が欠かせません。シェアーの発想をもって教育陸上で育てた競技の成果と人間力向上の成果を値域に発信する必要があります。・・

 チームに組織性を持たせて、生徒のリーダーを育て、自主運営できるようにする。先輩が自分たちのノウハウを残し、後輩はそれを学べるようにする。

 子ども同士で教え合う関係をつくれば人間的成長にもつながり、互いを思いやりチームワークを高めることができます。

 そうして組織の中で人間関係を築かせながら育てていくとますます互いに支え合う。最後には充実感、満足間、達成感をもてるようになる。そのことが心を広くするのです。経営の世界では、自立的に教え合う場のことを「学習する組織」と呼ぶそうですが、私のイメージする理想のチーム、クラスも同じ型です。