「カリスマ体育教師の常勝教育」⑤
続きです。
≪4心を整理する 日誌指導≫See
日誌を書く中で自分ではどうすることもできない未来への不安や過去の失敗への後悔を切り捨てます。いま自分ができることを目標として追い求めます。不安と迷いを整理し、全力で未来に向かわせるのです。
key word
「育てに育てる」
「毎日 『過去×・未来〇』という赤ペンを入れる」
指導者の役割は、やるべきことがきちんとできているかどうかを確認し、ときには厳しく導くことにあります。厳しい指導というのは、スパルタ式に何本も走らせることではありません。一人ひとりの心を整理し、過去の後悔を振り切って気持ちを未来に向かわせることです。未来に目標を設定し、すべてのエネルギーを使いきれるように強力に後押しするのです。
目標設定をしても、態度教育で心をきれいにしても、自分に与えた目標や仕事を毎日やりきっても、それでも不安がぬぐえないというこがあります。そこで、生徒たちに日誌を書かせて、日々、心を整理する習慣を身に付けさせました。
日誌を使って、長期目標設定に書いたとおりに練習やお手伝い、クラブでの仕事がきちんとできたかどうかの検証をさせるわけです。私は、日誌に書いてあるその日の気持ち、感想、出来事を見て(see)、毎日、「過去は×、未来は〇」と赤ペンを入れていきます。
過去の失敗を気にしてあきらめている生徒には過去をリセットさせ、自分の力ではどうすることもできない未来への不安を解消させます。これを続けていくと生徒は「コントロールできること」と「できないこと」がわかってきます。日誌を使って心の整理を手助けしてやる。叱咤激励を文字にして心を癒し、やる気を高めるのです。
☆zekkoutyou
コントロールできること、できないことがわかり、できることにフォーカスすること。
これは、仕事をする上でも、ストレスをため込まないためにもとても重要なスキルだと思います。これ一つを身に付けるだけで仕事のパフォーマンスが変わってくるのではないでしょうか。