時代は動いた

今回の参考資料は、映画「みんなの学校」で知られる大阪市立大空学校初代校長木村素子氏の記事です。「教職研修10月号 みんなに伝えたい「ことば」 時代は動いた」からです。

 

 新学習指導要領をまとめられた元文部科学省の合田哲雄さんとの対話のなかで、心に突き刺さった言葉です。「『みんなと同じことができる』ことが評価される時代は終わった。他人と違うことに価値がある時代になってきた。」

 この言葉を耳にしたとき、「ようやく時代は動いた!」と全身の力が抜けるくらいホッとした自分がいました。私が子どものころは、人を乗せて飛行機が飛ぶことに驚いていました。今は宇宙旅行に行く時代です。これほどまでに時代が動いているなかで、学校教育はついていけているでしょうか。「読み書き計算」の基礎学力がつかなければ「探求」の学びはできないと考えている教員がいないでしょうか。重度の「知的障害」と診断されている子どもには「探求」の学びが保障されないのでしょうか。

 ようやく「全国学力調査の結果」から解放されるときがきたのです。自校の「すべての子どもに必要な学び」を上位目標に、「学力」を問い直すチャンスです。

「教えるプロ」から「学びのプロ」に!

「指導」を「支援」に!

「子どもを育てる学校」から「子どもが育つ学校」に!

これらの言葉を行動に変えるときです。学校はすべての「人」が学ぶところです。