オルタナティブ教育に学ぶ 学校づくりのヒント

 今日の参考文献は教職研修12月号 「オルタナティブ教育に学ぶ 学校づくりのヒント 実践紹介 フリースペースえん」 認定NPO法人フリースペースたまりば理事長西野 博之氏 の記事からです。

 

「その子の一番光るところに光をあてる」

 フリースペースえんには、不登校の子どもや、発達に課題があるといわれている子どもなど、多様な子どもたちが集まってきます。そのような子どもたちと接するとき、私たちは、その子がほかの子と比べてできていないところに光をあてるのではなく、その子が一番光るところに光をあてようということを大事にしています。

 

 できないところを指摘し、「ふつう」「みんな」これくらいできなくてはと、指導され続けても、子どもは元気にならないし、力を発揮することもありません。きっと、その子はまためんどうなことをやらかします。肯定的なまなざしをもって、その子の光るところを探し続けるのが、子どもの傍らにいる私たちスタッフや先生の役割ではないでしょうか。

 このような考え方は、スタッフ研修でうかがった児童精神科医のお話もベースになっています。先生は「人類は原初、注意欠陥・多動だった」とお話されました。そもそも、注意欠陥・多動のDNAが私たちの体に組み込まれていて、その多動性がなかったら、おそらく人類は生き残ってなかっただろうとおしゃっていました。

 

 みんなと同じ行動ができない子は学校では、指導の対象になります。そして叱責され続け、自己肯定感や自尊感情が下がり、やがて生きていくことがつらくなってしまうのです。

 そうではなく、その子の一番いいところを探そうという目線でかかわり続けることで、「こんな僕でも大丈夫だ。生きていてもいいんだ」」と思うことができます。そう思えた安心感からその子の情緒が安定し、意欲がわき、自分で考え、自分の足で歩きだすようになります。そのような力が子どにあることを、子どもとかかわる大人がしっかりと理解することが大切です。

 

 

「その子の一番光るところに光をあてる」・・・そうありたいです。

 

若い時(今も気持ちは若い!)に、「教育のジャガイモ理論」というのを聞いたことがあります。

じゃがいものへこんだところ(苦手なところ)を大きくしようとするのではなく、

でっぱったところ(得意なところ)をもっと大きくしていけば、

じゃがいもは全体に大きくなって、結果、へこんだところも、以前より大きくなっている。・・・

 

うん十年まえに聞いたことで うろ覚えではありますが、たぶんこんな内容だったと思います。

以来、私はこの考えを大事に仕事をしてきました。

「その子の一番光るところに光をあてる」・・この表現いいですね!おそらく根っこではジャガイモ理論とつながっていると感じます。でもこちらの方が、輝きを感じますね。