教職研修 2023年12月号 妹尾さんに聞きたい!学校お悩み相談室からの引用
(妹尾昌俊氏著) からの引用③
崩壊した学級の立て直し、どうすれば
学級崩壊状態にある(あった)背景について。
児童一人ひとりによっても、学級によっても違いはあるが、思いうかぶのは5点。
①主に家庭事情によるストレス
②友達づきあいなど、主に児童間の問題
③発達障害など子どもの特性や個性
④教員の理解不足や信頼を失う行為などによる問題
⑤授業がわからない、あるいは簡単でつまらないなど、教育活動の問題。
③については、④⑤とも重なるが、その子の特性や個性に応じた学びにしていけないか、検討していくことが必要。
授業規律や教室の秩序を重視するあまり、「あれはダメ、これはダメ」という指導や周りに合わせなさいというところが強くなりすぎると一部の子達はうまく抵抗できず、むしろ反発する。
GIGA端末なども活用しつつ、その子にとってフィットしやすい学び方を認めていくほうが良いのではないか。
つまり、子どもを適応させようとするよりは、学習環境や授業・指導スタイルの方を変えるという発想。
たとえば、立ち歩きたい子は、どんな、環境や課題だと、比較的学びに向かいやすいのだろうか。
先生はそういう探索や聞き取りとされただろうか。
以前、視察をした教室では、畳のスペースがあった。
個別進度学習などの実践の中には、一見学習崩壊のようなものもあるが、子どもたちは活き活きしていた。
細かい決まりやルールを守らせようとするより、映画「みんなの学校」で描かれている、「自分がされていやなことは人にしない」といった程度でいいのではないか。
また、子どもたちがどんな教室にしたいのか、アイデアや意見を出し、納得できるところを探しながら、自分たちで学級をよくしていく動きにしていけるとよいと思う。
「自律した姿」とは、そういうところからは始まるのではないか。
★zekkoutyou
>つまり、子どもを適応させようとするよりは、学習環境や授業・指導スタイルの方を変えるという発想。
これこれ。これですね、重要な発想の転換は!