ちゃんとしすぎ
今回も教職研修R5 10月号からの引用です。
やわらかキョウイクアタマ~凝り固まった「こうあるべき」をほぐす話 赤木和重氏
「ちゃんとしすぎ」
・・・私が何にこだわっているかを書いてみます。
ひと言でいえば「今の学校はちゃんとしすぎ」に付きます。
不登校の子どもは年々増加。
特別支援学級や特別支援学校に在籍する子ども達も増加。
通常学級が、多様な子どもたちを包摂できなくなっている。
そして、その問題の一員は、先生たちの指導が「ちゃんとしていない」のではなく、むしろ「ちゃんとしすぎている」点にある。
・・・・
いま、必要なのは「ちゃんとしすぎてなくてもよい」と子どもが思えるような指導だと思う。
それは「短所もまあええか」「ちゃんとコミュニケーションがとれなくてもまあええか」「遅刻してでもよう来たなあ」といった「ちゃんとした学校」から少しはみ出した部分の意味と価値を教室の中に持ち込むこと。
もちろん「ちゃんとする」ことは必要だし、保護者や社会の厳しいまなざしから「ちゃんとせざるをえない」こともあるだろう。
でもやはり「ちゃんとしすぎ」だと思う。
1日1ミリでいいので少しだけいつもの自分の規範をずらしてみるのはいかが?
自分の教育の枠組みを少し広げること。
たとえば「今日は授業中、教室内立ち歩いて勉強してOK]「教室で蚕をかってみる」「授業の最初に自分の失敗談をおかしく話してみる」など、無理なく既存の枠組みをずらしたりゆるめてみること。
居心地よくなりつつ、意外に前を向く子どもが出てくることと思う。
★zekkoutyou
面白い!
学校は建物も内容も四角四面・・・な所も多くあります。
「教育の枠組みをひろげる」「ゆるめる」。
画期的な提案です。
私の目標の一つは「ちゃんとした人になること」(笑)
つまり、なかなかに「ちゃんとして」いない自分。
それが認められるって、これまでにないこと。
ちゃんとしすぎなくていい!