教職研修令和5年10月号 「木村素子のみんなに伝えたい『ことば』」
からの引用です。
「あなたがでていきなさい」
7月中旬、ベトナムのインクルーシブ教育の校長研修に行った。
7年前には「障害」や「貧困」などの理由で学校にいけないことは当たり前だった。
ところが3年ぶりの今年、校長たちの進化に目を見張った。
「どうすればインクルーシブ教育ができるか?」どまりだった問いが、今回は子どもの事実に関するものばかりだった。
誰一人取り残さない学校づくりをするために校長たちが行動しているからこそ生まれる問いだった。
通訳の方を通した校長たちとの対話を紹介する。
ある学校で暴れる子どもを受け入れたら、一人の保護者が「迷惑だから受け入れないでほしい」と言ってきたそう。
そのとき校長は、「いやならあなたがでていきなさい」と返したそう。
日本の学校で言えるだろうか。
その校長は、困っている子どもが安心して学べない学校はインクルーシブではないと言い切っていた。
ベトナムは、国連の提唱する「インクルーシブ教育」を実現すると国が言っているので、校長たちが目的を見失ったりブレたりすることはないように感じる。
子ども達が「いつも一緒があたりまえ」を実現するための手段をベトナムの校長たちは模索し続けている。
みんな、こんな風に言えたらどれだけスッキリするだろう。
★zekkoutyou
>みんな、こんな風に言えたらどれだけスッキリするだろう。
登校班でさえ、「この子がいるから・・・」と保護者に苦情を言って、班から追い出す親もいると聞いたことがあります。
自分も、自分事としてしっかり受け止めないと。