その子がその子らしく

月刊教職員研修6月号(2023年) 今月のことば 「木村素子のみんなに伝えたい『言葉』」から引用

 

その子がその子らしく育つこと

 

 学びの目的は、「その子がその子らしく育つこと」、これ以外にはありません。学の上位目標を今一度、子どもの周りのすべての大人が問い直しませんか。

 これまでのようにみんなと同じことが評価される時代ではなく、他人と違うことに価値がある時代になってきました。従前の学校の当たり前がすでの通用しないことは誰もが気づいています。教育が社会を変える源であることもわかっています。だからこそ、学校を変えるチャンスです。社会の変化を先取りして学校の組織文化を問い直し、多様性社会・共生社会・予測困難な社会で通用する学びの環境を学校につくることが不可欠です。

 セミナーで先生たちに「主要教科は?」と質問すると、まだ「国語・算数」を変わらない声が返ってきます。全国学力調査に翻弄されていませんか。点数や数値で測る学力は目的ではなく、あくまでも結果です。

パブリックの学校の最上位の目的は「すべての子どもの学習権を保障する」学校をつくるこです。

 そのためにもまずは、「評価」の上位目標を「他者評価」から「自己評価」に変えるための問い直しをしませんか。常に周りの友達と比較され、「他者評価」を受けることが当たり前となっている子どもが、自分を主語に自分の学びをつくることができるでしょうか。オンリーワンの自分をつくるために学校があるのですから!

 

(太字 zekkoutyou)

 

★zekkoutyou

  学びの目的は、その子がその子らしく育つこと。

 オンリーワンの自分をつくるために学校がある。

 

 私達教職員が、みんなこのように思って仕事にあたっていたら、自己肯定感が世界的に低い、なんていう結果にならないのかもしれません。

 どんなに優れているところがあって、それを教師も、周りの友達も認めていたとしても、全部の方面で〇でなければ、その凹んだところにスポットをあててしまう。

 そんな傾向があるように思います。

 

 自分の〇にスポットをあてる。誰かの〇にスポットをあてる。