「カリスマ体育教師の常勝教育」④

続きです。

 

≪3やり切りで心は強くなる Do≫

 

困難で達成しにくい課題への挑戦ではなく、自分が今できることを継続します。自分に負けてはだめです。継続できる日数の長さ、回数の多さに比例して、心はより強く育ちます。

 

key word「敵はだれですか?『私』です」

 

「毎日、皿洗いをしたら優勝できました」

 

 人の心は、できないこと、困難なこと、しんどいことに挑戦し、それを達成したという結果を得て、強くなるのではありません。挑戦の課程であきらめないで逃げずにコツコツやりきることから強くなっていくのです。

 私も以前は結果が人を強くすると思っていたのですが、子どもたちを見ていると、自分でできることを積み重ねてやりきること、すなわち、Doが自信となって心が強くなっていくのがわかります。

 

 そこで紹介したいのがCという生徒です。日本初の砲丸投げ男女ダブル優勝を達成した生徒です。

 ・・試合が終わって、マスコミのインタビュアーがCにマイクを向けました。

「予告宣言優勝、しかも逆転で自己ベストでしたね。どうしてあんなすごいことができたの」

「私は皿洗いとクラブを毎日、休みませんでした」

 Cがそう答えた瞬間に周りにいた大人たちは、口をあんぐりあけ、わけがわからないといった表情になりました。脇で見ていた私や生徒は笑いをこらえるのに必死でした。

 「皿洗いをしていたから優勝できた」というのは不思議な話だと思われるかもしれません。しかし、これが心づくりの指導の極めて重要なポイントのひとつです。

 目標を立てて、態度教育を徹底して、そのうえで、今の自分ができることで人の役に立つことを3年間、千日間休まず続ける。できることの継続こそが心を強くするからです。

 皿洗いも千日続ければ必ず達成感がでてきます。それが自信につながり、Cのコメントになるのです。

 

☆zekkoutyou

人の役に立つことをさせたい、人の役に立ちたい、と思う子を育てたい、とは思ってきました。ですが、

 

「今の自分ができることで人の役に立つことを3年間、千日休まず続ける!」

 

このように言い切り、何がなんでも(インフルエンザにかかろうが、修学旅行先だろうが)休まず続けさせる。すごいエネルギーです。

とりあえず、私は3週間からやってみます。(しょぼ・・笑)

3週間続けると習慣になるといいますから。