辻秀一著 池田書店 から続きです。
声かけには気にしたいポイントがある≫
「気にしないで!」×
「やるべきことをやろう」〇
気にするなと言っているのは過去に起きたミスについてのこと。
でも過去は変えられませんから、抱いた感情はなくなりません。・・・
一方で、次のような一言はどうでしょう。
「やるべきことをやろう」
気持ちが前向きになる感じがありませんか?
やるべきこととは、まさにそのときにやるべきこと。
そのことを声かけすることで目の前のプレーに集中させ、心を切り替えさせるのです。
私に言わせると過去はゴミ。
試合はどんどん動いているのですから、不要なものをわざわざ拾い直すことはありません。
”今””目の前”のことに全力を注いでいくことが、心を落ち着かせ、整え、そして力を発揮することにつながります。
「優勝、期待しているよ」×
「一生懸命やれよ」〇
優勝と言われるとプレッシャーを感じてノンフロー状態になるかも・・と言う人もいるのではありませんか?
そうなのです。
結果のことを言われると人はストレスを感じるのです。
というのも結果は誰にもコントロールできないのに、「コントロールしろ」と言われているのと、実は同じことだからです。
私のメソッドでは、こうした結果を軸に発想する考え方を”結果エントリー”と呼び、心を乱し、パフォーマンスをかえって落としてしまうと考えています。
「一生懸命にやれよ」
一生懸命やることは本人が一人でできることです。
これならどんな状況でもとりあえず誰でもできます。
まさに、そのことを後押しする声かけです。
人が人生を生きていくにあたって大切なこととして、結果にとらわれることになく、日々、一生懸命、目の前のことに力を注ぐことにこそ価値があると考えています。
ですから、アスリートには、試合でも練習でも、一瞬一瞬のプレイに集中して、スポーツをまるごと楽しんでほしいという思いを強くもっています。
☆zekkoutyou
子どもが伸びる声かけのポイントがこれ!
・変えられない過去に目をむけるのではなく、”今”、”目の前”に集中させること
・結果にとらわれず、”コントロールできること”に集中させること
ですね!とにかく、この2つ。2つでいいのです。しっかり覚えたいです。