子どもが伸びるスポーツの声かけ」③

辻秀一著 池田書店 続きです。

 

≪声かけはやるべきことの”指示”と

心を励ます”支援””のバランスが大切≫

 

よかれと思った声かけが子どもの心に届かない・・・

なぜ、このようなことになってしまうのでしょうか?

ほとんどのケースで理由は共通しています。

子どもへの声かけの中身が”指示”に偏ってしまっているのです。

指示の声かけとは、例えば「しっかりシュートを決めなさい」「チームに迷惑をかけないよう、ミスしないようにね」・・・といったプレイややることなど。

行動に関するものばかりになっているのです。

人間のパフォーマンスは「何を」「どんな心で」やるかで構成されていますが、

「何を」の部分の声かけだけになっていて、「どんな心で」という心の面についての配慮がないのです。

それは心の存在を大事にできていないので、心の面の声かけがおろそかになっているからだと言えるでしょう。

・・・

声かけは、やるべきことについての指示の声かけと、心を励ます支援の声かけのバランスが大切なのに、それが崩れてしまっているからです。

☆zekkoutyou

≪声かけはやるべきことの”指示”と

心を励ます”支援””のバランスが大切≫

 

「辻式はスポーツに限らず、あらゆる場面で活用できる」、

と本書にあります。

まったく、その通りだと思います。

やるべきことの指示と心を励ます支援のバランス!

つい、指示だけを与えて、それをやるのが当然のように思ってしまう。

学校の指導でも、活用できるとても大切なメソッドです。